E3の記事のフォローが終わってやっとSIGGRAPHの記事フォローに移れます。
今年のSIGGRAPH2013はアナハイムで行われました。バリバリの観光地だったので治安は良いのですが、物価がとても高かったです。ディズニーリゾートの本場ですからね、仕方ないですが。
SIGGRAPH2013の第一弾レポートとして寄稿したのはNVIDIAが開発したヘッドマウントディスプレイ(HMD)です
[SIGGRAPH]「Oculus Rift」に対抗!? NVIDIAがサングラススタイルの立体視対応HMDを披露
http://www.4gamer.net/games/999/G999902/20130722041/
HMZ-TシリーズやOculus Riftの大人気ぶりで、HMDへの関心が高まりつつありますが、NVIDIAの開発したHMDはこれまでとのものと少しモノが違います。
「Near-Eye Light Field Displays」と命名されていることからも分かるように、ライトフィールドを再現するHMDなのです。
詳しい原理については記事の方に書いたのでそちらをご覧下さい。
簡単に言うと、カメラで撮影した2Dフレームとしての映像を見せるのではなく、目に届く光を全て見せようとするのが、このNVIDIAのHMDのコンセプトです。
例えば、このNVIDIA HMDで、「ある情景」をユーザーが見た時に、手前の花にピントを合わせて見ることもできるし、遠方の山にピントを合わせて見ることもできます。
その目に到達する光の情報を全て再現するから「Light Field」Displayというわけです。
Light Field Cameraも研究が進んでいて、既に「Lytro」などが製品化されていますが、あれのディスプレイ版…ともいうべきものがこのNVIDIA HMDになります。
まぁ、現状はプロトタイプと言うこともあって、案の定、解像度があまり高くないんですが、この点については小型の4Kパネルなどが開発されれば改善されるだろう…とのことでした。
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