2013/10/11 金
23:24 | posted by
西川善司 (お問い合わせ)
ストリートクライムゲーム「グランド・セフト・オートV」が大人気なようだが、これに"逆"便乗して作って頂きたいゲームがある。
喩えるならば「逆GTA」。一言で言えば、道行く人を片っ端から助けていくゲームだ。
GTAシリーズならば、一文無しの主人公に「牛乳買ってこい」という命令がなされて、金がなくて仕方なしにスーパーで万引きしたり、銀行で金を強奪したりするわけだ。
ところが、この逆GTAでは、一文無しなのは変わらないのだが、ひたすら善意だけで世渡りをするのだ。
例えば、歩道橋を見上げる老婆をおぶったり、ボールを追いかけて道に飛び出し車に撥ねられそうな子供をスライディングで助けたり、小銭がなくてジュースの自販機の前でうなだれているサラリーマンに小銭を差し出したりしていくのである。
老婆をおぶると100円くれたり、助けた子供のママから缶ジュースをもらったりする。サラリーマンにはその100円を渡したり、あるいは缶ジュースを与えてもいい。善意の示し方は幾通りもある。
(イメージ映像その1)
とにかく善意だけで「わらしべ長者」していき、街に名声を広めていき、その街を善意で牛耳る、恐るべき善意の権化となることを目指す。
なお、同じ善意を働く場合でも、よりスタイリッシュに決めれば決めるほど高ポイントに繋がっていくシステムにする。
例えば、ギャングの抗争があったら、その身を呈して止めに入って、死なない程度に流れ弾の1つは喰らい、両陣営に愛し合う素晴らしさを熱っぽく説いて抗争を収めれば高ポイント。各所でこうした抗争を収めていき、一定ポイント稼げたら、善意だけでギャングを支配下に置くことに成功する。
賄賂で私腹を肥やす悪徳警官を発見したら、その闇口座をハッキングで慈善団体に自動振替で寄付するように細工したりすれば、高ポイント。悪徳警官の悪事が自動的に善意に直結する仕組みを構築したとして高く評価される。その悪徳警官の自閉症の息子が、その慈善団体に救われて、悪徳警官は改心。善意が警察組織を従えることとなる。
(イメージ映像その2)
そして、この稼いだトータル善意ポイントが一定レベルにまでたまると、奇跡が起き、その時間内は何をしても、それが善意になってしまうボーナスタイムが発動する。
これが爽快。プレイヤーは一定時間何をしても、それが自動的に善意になってしまう還元タイムを楽しめるのだ。
例えば、車に乗って歩道を道行く人々を跳ね飛ばしたら「喉に詰まっていた梅干しの種が取れた!」「腰痛が完治した!」「次回作漫画のいいアイディアが浮かんだ」と次々に感謝されるし、街中で銃を乱射したら、その全ての銃弾が、人々のガンやら腫瘍やらを的確に撃ち抜いていしまい、倒れる人が次々に持病が完治してしまったり、今から通り魔をしようとしていた輩の武器を弾き飛ばしたりして大勢の命が救われたりする。
どうでしょう。どこか、このゲーム、一緒に作りませんか。
もう絶対、PTA推薦ゲームになること間違いなし。
ゲームタイトルは
「Goodwill to All」(GTA:善意を全ての人に)
で(笑)
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