[SIGGRAPH]「Exhibition」展示セクションレポート

 SIGGRAPH2013ネタに戻ります。

 今年のSIGGRAPH2013の展示セクションは、個人的には組み込み機器向けGPUの展示が面白かったです。

 OpenGL ES3.0対応といえば、この分野でリーダーシップを取ってきたImagination TechnologiesのPowerVR6の存在感は相変わらず大きかったのですが、遅れる形でNVIDIAがLogan(次期TEGRA。高確率でTEGRA5と命名されるはず)を公開してきました。

003.jpg
[SIGGRAPH]NVIDIAやImagination,ARMの最新製品が競演。「Exhibition」展示セクションレポート(前編)
このエントリーをはてなブックマークに追加
http://www.4gamer.net/games/999/G999902/20130727006/

 上の写真は、既にGeForceでお馴染みのリアルタイム顔面デモ「デジタルIRA」ですが、これをTEGAR5で動かす実演デモが行われていました。

 TEGRA4まではGPUはGeForce7世代コアでしたが、TEGRA5では、ついにGPUコアが、Geforce GTX600/700世代のKeplerコアに置き換わることになり、CUDAアプリケーションも動作可能になります。しかも、OpenGL ES3.0はもちろん、フルスペックのOpenGL4.3とDirectX11に対応します。

 TEGRA4は、OpenGL ES2.0対応止まりだったので、一気にジャンプアップすることになります。

 もし、Surface 3があるとしたら期待してしまいますね。
 (先日発売されたSurface2はTEGRA4ベース)

 組み込み機器向けGPUコアと言えば、QualcommのAdrenoシリーズや、ARMのMaliシリーズなども著名ですが、これらもこぞってOpenGL ES3.0への対応を果たしてきています。

005.jpg
[SIGGRAPH]Adreno GPUを推すQualcomm,EIZOの新4Kディスプレイや最新VR技術が披露された「Exhibition」展示セクションレポート(後編)
このエントリーをはてなブックマークに追加
http://www.4gamer.net/games/999/G999902/20130730045/

 特に攻勢を強めてきているのがARMです。

 先頃ARMはMali T700シリーズを発表しましたが、こちらもかなりの高性能ぶりで、ARM CPUとのセットでの提供も強力なため、競合達は戦々恐々としているようです。

 それにしても携帯電話に組み込まれるGPUが数百GFLOPSの時代が来るとは、凄いもんです。

 ちなみにPS3にも採用されたGeForce 7800GTXが300GFLOPS程度でしたから、もう携帯電話のグラフィックス性能は、PS3に追いついてしまったと言うことになります。
オンライン仕事 > 4gamer.net | comments (1) | trackbacks (0)

Comments

至 | 2013/11/08 22:39
tegra4の機能の目玉であるdirectstylusは、ペンの接地面積で、筆圧判定しているのでじつは指でも太い細いは書き分けられます

中国からfly one tegra note買って使ってます

で、ここで発想のてんかん
タッチの強弱を疑似的に認識出来るなら
楽器のソフトウェアキーボードのベロシティやブレスコントロールにも使えるし、ゲームのアクセルやブレーキの強弱にも使えますね

何げにすごい革命ですよこれ
だれか気づいた人、ソフト作って欲しい

Comment Form

icons:

Trackbacks