RADEON R7/R9の発表時には、同時に、AMDは、プログラマブルサウンドエンジン「TrueAudio」も発表しました。
これの正体…というか、機能を実践するロジック自体はTensilicaのサウンドDSPです。
実はRADEON R7/R9だけでなく、最近モデルのAPU製品群にもTensilicaのサウンドDSPが搭載されていますが、微妙に仕様は異なっていると言われています。
AMDがRadeon R9&R7の一部モデルに搭載した「TrueAudio」とは何か。その秘密に迫る
http://www.4gamer.net/games/234/G023455/20131001074/
AMDが11月に開催したAPU13カンファレンスの基調講演で、登壇したソニーのDominic Mallinson氏が「PS4にもTrueAudio"ベース"の技術が搭載されている」(PS4 Audio DSP Is Based On AMD’s TrueAudio)とコメントしましたが、これが拡大解釈されて「PS4もTrueAudioそのものを採用!?」みたいな感じで一部のコミュニティでは大きく騒がれたようです。
AMDは、TrueAudioという技術ブランドをどう展開していくのか不明瞭ですが、現状、ハワイで発表された説明を聞く限りは
TrueAudioは、「PC向けのフレームワーク(API)」という位置付けです。
AMDは半導体設計EDAにCADENCEを採用しており、CADENCEは2013年にTensilicaを買収しています。
なので、AMDが設計するプロセッサにはTensilicaのサウンドロジックが入りがちとなっており、PS4,Xbox OneのAPUはもちろん、AMDの近年のプロセッサにはTensilicaのDSPが入っていることが多いのでした。
PC、PS4やXbox Oneの各プラットフォームで、微妙な仕様の違いはあったとしても、基礎部分は同じTensilica DSPのはずですから、プログラマブルなサウンドエンジンを各プラットフォーム共通仕様で制作するようなゲームスタジオやミドルウェアメーカーが出てくるかも知れません。
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