2013年内の記事のフォロー。この調子だと年をまたぎそうです(笑)
さてさて。
10月にはRADEON R9(Hawii)が発表されました。
GPUの開発コードネームがハワイだったので、発表会はハワイで行われたのでした。
発表会記念パーティは退役戦艦ミズーリの甲板で行われました(上)。
ミズーリは現在は二次大戦博物館として利用されており、この甲板上で日本の降伏文書調印式が行われたため、そうしたことを説明するプレートが甲板上に建ててありました。
それはさておき、RADEON R9-HawaiiはAMD製プロセッサとしては過去最大規模の総トランジスタ数は約62億の巨大チップです。
基本的にはGCNアーキテクチャを踏襲し、Compute Unitをクラスタ化してまとめて、これを1コア的に扱って、マルチコア化した構造になっています。
レイアウトこそ異なりますが、NVIDIAの「Kepler」および「Fermi」アーキテクチャと構成はそっくりです。「性能や効率を突き詰めるとデザインは似ていく」というエンジニアリングの典型なのかも知れません。ハイブリッドカーの空力デザインがみんな似ているのと同じですね。
AMD,R9 290シリーズを除くRadeon R9&R7シリーズのスペックを公開。R9 280X以下は基本的にHD 7000系のリフレッシュ
http://www.4gamer.net/games/234/G023455/20131006001/
演算性能は4.1TFLOPS。
NVIDIAのGeForce GTX780Tiが5TFLOPS超えを果たしていますから、「1チップで最高性能GPU」の座は譲った形ですが、これは両社の戦略の違いから来るものでどっちもどっちです。
NVIDIAはGPGPUを重きを置いているため、どうしても1チップで最高性能を突き詰めて行きますし、AMDはAPUと一貫した「スイートスポット戦略」というコストパフォーマンス重視戦略をとっていますからね。
PCゲームを楽しむ限りは「どっちが有利不利」というのは無くなっていますからどっちでもいいと思っています。
Radeon R9 290シリーズ「Hawaii」のアーキテクチャを丸裸にする
http://www.4gamer.net/games/234/G023455/20131021060/
ただ、NVIDIAは社長のジェンスンが「漫画オタクでゲームマニア」という背景性もあってPCゲーミング環境整備に力を入れているのは間違いないです。
AMDはその点で遅れをとっていたのですが、最近ではこれを挽回しようとがんばっているようです。
そのうちの1つが、このRaptrです。
AMDがゲームプレイ環境支援ツール「Gaming Evolved powered by Raptr」β版を公開。「GeForce Experience」の対抗馬はSNS機能付き
http://www.4gamer.net/games/999/G999902/20131004091/
もともとRaptrは独立したゲーマー向けの無償SNSツールですが、AMDはRaptrと共同プロジェクトでNVIDIAのGeForce Experienceとよく似たものを提供する方針を決めたのでした。
「各PCゲームを各ユーザーがどんな設定で遊んでいると満足しているのか」という情報をクラウド側に集約させて、最適なPCゲーミング設定を供給してくれたりする機能がウリのようです。
Comments
3Dゲームファンのための~…も止まっていますね…
2013年は別媒体で連載を3本も開始してしまったため、忙しくて手が回らず、こうなってしまっています
すみません !