神奈川工科大学の白井先生の研究室が、プロジェクターではなく直視型の液晶テレビで、「裸眼」と「メガネを掛けた状態」とで異なる映像を見せる技術を発表しました。
神奈川工科大、裸眼とメガネ装着で全く異なる映像を見せられる「ExPixel」技術
http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20140502_646850.html
1枚の映像パネルに2つの映像を常時、表示しているのに、裸眼で見て二重像にならず、ちゃんとした映像が見られるという点がスゴイ技術です。
具体的には(映像A)に対して、映像(-A)を仕込ませる隠蔽技術がミソになっています。概念としてはノイズキャンセリングヘッドフォンの映像版という感じですかね
このアルゴリズムを、ピクセルシェーダで書くと既存のゲームグラフィックスにも応用できます。まさにコロンブスの卵!!!
例えば、恋愛シミュレーションゲームで、裸眼では女の子が着衣状態、3Dメガネを掛けてみるると「いやーーん」みたいな表現も可能になります(笑)
テレビに応用すると、リビングルームで、家族のみんながバラエティ番組を見ているなかで、一緒にいるお父さんだけが3Dメガネを掛けてお色気番組を視聴することも可能になるというわけです(笑)
技術の詳細については
解説記事の方をご覧下さい
上で挙げた例はともかく(笑)、個人的にはゲーム、拡張現実表現、デジタルサイネージ分野に応用が利くのではないか、と思っています。
Comments
ご指摘の通りです。
単純計算では各映像あたり、約200万色いけます。
記事の方を訂正しておきます。
ありがとうございました。
ちなみに、こうした色数、階調数についての詳細はここで調べられます
http://blog.shirai.la/wp-content/plugins/download-monitor/download.php?id=56
8bitが7bitになるということでは?
00h~FFhの階調を持つパネルで映すには、
映像A, Bは00h~7Fhに階調を制限、ネガ映像(-B)は7Fh~00h、
合成した(A-B)は00h~FEhでパネル階調内という理屈かと思いました。
ドワーフキャラだけ暗闇の敵が見える協力型ARPGなんてのもできますね。