4Kブームはテレビよりもむしろプロジェクタの方が、最初積極的でした。
低価格の速度も早く、早くも60万円半ばにまで落ちてきています。
今期、画質的にはソニーのVPL-VW500ESがトップだと思います。
JVCのDLA-X700R/X50Rも基本画質は良好ですが、4K表示についてはフルHDパネルを斜めに時分割表示させる疑似4K表示です。DLA-X700Rは65万円前後、DLA-X500Rは45万円前後で、DLA-X700Rは疑似4Kモデルと言うことを考えると割高です。
その分、DLA-X500Rはよいところにいるとは思いますが。
西川善司の大画面☆マニア第188回
ネイティブ4Kの新たなスタンダード「VPL-VW500ES」
アナログな4Kとリアルな3Dのソニー新4Kプロジェクタ
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dg/20140213_634669.html
プロジェクタはどうしても絶対的な販売台数が低いことから、モデルチェンジサイクルもゆっくり目ですし、構成パーツもありものを組み合わせたものになりがちです。
今の4Kプロジェクタも、まさにそんな感じで、映像エンジンもバケツリレー的な機能の組み合わせで成り立っているようです。
その証拠…というわけではありませんが、今期の4Kプロジェクタは表示システム遅延が6フレーム以上、100ms以上とかなり大きめです。
言うまでもないでしょうが、ゲーム用途に使うにはきついレベルです。
西川善司の大画面☆マニア第189回
アナログ感あるフルHDの4K化。JVC「DLA-X700R」
熟成のフルHD/4K画質とe-shiftの限界
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dg/20140425_645023.html
むしろ、プロジェクタは、今買うならば、3D対応のフルHD機がコストパフォーマンスがよくてお奨めです。映像エンジンも統合最適化が進んで、表示遅延もかなり小さめです。
ソニーのフルHD機ですとVPL-HW35ES、VPL-HW55ESが今期の新モデルですが、実はこの2つ、VPL-HW30ES、VPL-HW50ESのマイナーチェンジモデルで、3Dメガネが赤外線式からBluetooth式になっただけで画質面にはそれほど大きな違いはありません。
VPL-HW35ES、VPL-HW55ESを狙うのもいいですが、3Dメガネの仕様に拘らなければ在庫品のVPL-HW30ES、VPL-HW50ESもかなりお奨めです。
かくいう自分も、今年、VPL-HW50ESを驚くべき安値で買いました。
前はハイエンドプロジェクタを買っていた自分ですが、最近は、こうした安価で技術的にも熟れた製品を短いサイクルで買い替えていくのも満足度が高くて楽しいと思い始めています。
Comments