SIGGRAPH2014の展示セクションレポートは毎年、最終日に一気に取材して書いています。
まあ、細かいネタは色々あったのですが、製品展示関連で一番、目を惹いたのは、LYTRO社のライトフィールドカメラの新製品「LYTRO ILLUM」ですかね。
ライトフィールドカメラは、その空間の光を全て記録してしまうカメラです。
ピント合わせという概念がなく、近景から遠景まで、撮影レンズの画角範囲の全ての光を記録することが可能です。
[SIGGRAPH 2014]組み込み機器向けGPUがGPGPU用途にも広がりを見せる。SIGGRAPH 一般展示セクションレポート
http://www.4gamer.net/games/999/G999902/20140820123/
ライトフィールドカメラでは撮影した後に、ピントを合わせたり露出を変えたりすることができます。
新型のILLUMでは、4000万本の光線が記録できるようになり、2D写真として現像した場合は2450×1634ピクセルの解像度になります。
下は、そのライトフィールド写真を分かりやすくデモンストレーションしたものです。
撮影した任意の箇所をクリックするとその箇所にピントが合うようになります。
これはライトフィールド写真から、そのクリックした位置にフォーカスが合う写真をレンダリングして構成しています。
このカメラ、OSがAndroidベースで、ライトフィールドの処理をGPGPUで行っています。プロセッサはARMのSnapdragon 800で、GPUは「Adreno 330」になります。
Androidベースなので、アプリを動作させることができます。現在は、本体上で基本的な写真閲覧をしたり、レタッチをするようなアプリしかないようですが、そのうちライトフィールド写真を面白く活用するアプリが出てきたりするんでしょうか。
そういえば、Androidベースのデジカメと言えば、最近、パナソニックから
「LUMIX CM1」が発表になりましたね。
今後、こういうデジカメも増えてくるのかも知れません。
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