シャープのAQUOS XL20を評価しました。
シャープはQUATTRONという名前のRGBY(赤緑青黄)の4原色パネルを実用化しています。
もともとは広色域表現のために開発された技術でしたが、白をRGBとBYという2つの組み合わせで表現出来るとして、輝度情報に限っては1画素で2倍の解像度表現が出来ることをアピールしてきました。
もともと、シャープの液晶パネルは1画素は2段サブピクセル構成だったので、これらを全て個別駆動できれば、フルHDのQUATTRONパネルで輝度情報だけは2×2の4倍解像度表現が出来るのではないか…とシャープは考え来たのです。
このフルHD解像度のQUATRONパネルを使った疑似4K表示は、QUATTRON PROという技術名で訴求されることになりました。
今回評価したAQUOS XL20は、このQUATTRON PRO採用疑似4K機の二世代目モデルです。
AQUOS XL20ライン レビュー by 西川善司
http://av.watch.impress.co.jp/topics/aquos1411/
先代では、疑似4K表示が4K/30Hzに制限されていましたが、今季XL20では、HDMI2.0に対応することでこの制限が撤廃されることとなりました。
ここが、XL20の最大のホットトピックといえます。
この他、モスアイパネルをXL20では採用を見送ったことでコストを削減し、広色域性能をさらに高めたことなどが、先代モデルとの相違点です。
XL20の4K表示はあくまで疑似なので、PC画面のようなリアル4K解像度の映像の表示には適しませんが、フルHD映像を超解像処理して4K化して表示させる向きには必要十分な解像度性能だと感じました。
「4Kコンテンツとはしばらく縁遠いけど、これからテレビ買い替えるのにまたフルHDってのもなぁ」…という4K気になる系の買い替え派の人にはオススメのモデルと言えますね。
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