インタビューにかこつけたコラム記事なので、いつも通り、好きなように書いていて、長いです。
なんか好き勝手書いている割りには、SCE関係者からお礼のメッセージが来ました(笑)
西川善司の3DGE:PlayStation事業の戦略軍師,SCEJA伊藤雅康氏に聞く,PS4進化の方向性。高性能版PS4は登場するのか?
http://www.4gamer.net/games/990/G999024/20151021121/
一番のホットトピックは当初予測していたとおりに「PS4はある程度の連続時間軸で進化していくかもしないという可能性が検討されている」ことが言及されたところですかね。
SCEとしても、PS4の性能を上げるもっともらしい口実は、やはりPSVRでしょうね。裏を返すとPSVRにどの程度注力していくかで、PS4の性能を上げるためのスケジュールや上げ幅も変わってくると言えます。
まぁ、いずれにせよ、5~7年おきの新ハード投入時ごとに「普及台数ゼロから再出発しますんで、みなさん買ってください!」という30年以上続けてきたゲーム機ビジネスの「リスクの大きい慣習」をどうにかしたいというのもあるんでしょう。
それと、SCE(ソニー)もそうですし、最近のマイクロソフトはもちろん、アップルとかGoogle(Android)もそうなんですが、「ハードウェアはいまやメディアでしかない」として捉えるようになってきています。
「プラットフォーム」とは「ハードウェアの仕様」ではなく、「ユーザー向けのサービス」であり、「開発者にとってのフレームワーク」なんだという方針に切り換えてきたと言うことですね。
サービスとフレームワークに魅力が打ち出せれば、今のアップルのiPhoneのように1年おきに性能強化の新製品を出しても、みんな文句も言わず夢中になって「我先に」と列んで買い求めるわけですし、そういう方向性に舵を切りたいと言うことなんでしょう。
そういえば、マイクロソフトも最近はSurfaceが好調で、1年に何度もSurfaceの新製品の話題を聞くようになってきました。たしかに、マイクロソフト自身も「OSカンパニーではなく、ハードウェアとサービスのカンパニーを目指す」と、ここ最近のMSカンファレンスの基調講演で言うようになってきましたっけ。
で、最初の話に戻りますが、ゲームプラットフォームにおいても「新ハードを出すたびにユーザー数ゼロから再出発する」のを辞めて、サービスとフレームワークで人(ユーザーや開発者)を引きつけておき、確保したユーザーはなるべくそのまま引き留めておくようにして、ユーザーそれぞれが好きなタイミングでその時に欲しくなった最新ハードを買えばいい…というふうにもっていきたいんでしょう。
ちなみに「PS4.1とかPS4.5とかじゃなくてPS5という名前になるんでは?」という指摘が飛んできそうですが、そこは論点の主題ではないですよね(笑)
むしろこうした流れが進めば、ナンバリングは消すこともあり得ますし、「X」だとか「Z」みたいなアルファベットを付ける事もありえるでしょう。実際「5」にだってなるかもしれません。高性能版が出たとして、それがなんて名前になるかは、ボクは占い師でもないので興味はないです。
来年、任天堂が発表するという新型機「仮称NX」ですが、「どういう性能なのか」「WiiやWii Uで育ててきた遊びを継承できるのか」(互換性の問題も含めて)といったあたりは気になりますね。任天堂は業界の風雲児なのできっと我々の予測を上回る何かを打ち出してくるはずです。
占い師ではないですが(笑)、もし、その製品名が「バーチャルボーイZX」みたいな名前だったら…鼻からスパゲッティ食べますますかね。
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