ピーター・ムーアとのインタビューの機会を与えられました。
ピーター・ムーアは米マイクロソフトのXbox事業部(IEB:Interactive Entertainment Business)のトップ(副社長)でしたが、昨年、E3の直後にEAに移籍して業界の度肝を抜きました。
マイクロソフトからEAに移って1年。
この1年がどうだったのか、そして今だから話せるおもしろおかしい話題について聞いてきました。
(ロサンゼルスE3滞在中原稿第三弾です)
Xbox 360の顔からEA SPORTSの顔になった
ピーター・ムーア インタビュー
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20080717/moo.htm
前回の日記に示したようにXbox360は日本市場ではwiiの10分の1、売れていないといわれているPS3に対しても3分の1以下のシェアしかありません。
世界市場では健闘してきたXbox、健闘しているXbox360ですが、2世代続けてナンバー2の座に居座る格好となってしまいました。
前世代ではスロー・スタートながらも追い上げる形で2位を勝ち取り手応えのある勝負でしたが(Xbox,世界市場)、今世代は、スタートダッシュを決めてせっかく取ったナンバー1を後発(wii)に奪い取られるという悔しい勝負に展開となっています(Xbox360,世界市場)。
ピーター・ムーアの前職はセガ・アメリカのトップ(COO)であり、ドリームキャストの販売にも苦戦した経験も積んできているんですよね。
だからこそ、インタビュー中の「もうハードはこりごり、ソフトが好き」という感じの発言には重みがありますね。
ハードウェアビジネスの勝利は3-5年単位、ソニー的に言えば10年単位ですから、勝てたと確信できるまでかなりの時間が掛かります。ソフトウェアならばハードウェア動向を見ての戦略が取れますし、勝ちも負けも数ヶ月~1年単位で結果が出ます。ムーア氏は勝てているんだか負けているんだか分かりにくく、それでいて結果がいつまでも出ないハードウェアビジネスに疲れてしまったのかもしれません。
そうそう。
ちなみに、今のマイクロソフトのXbox事業部のトップDon Mattrick氏は元EAの社長なんですよね。
この一連の騒動はEAとマイクロソフトのトップ交換が成されたみたいな感じにも見えるのが興味深いです
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