RADEON HD4800シリーズの解説(前編)

大部前に入稿していたのですが諸般の事情で7月下旬の掲載となりました。

AMD(ATI)が発表したRADEON HD4800シリーズはNVIDIAとは対照的にワンビッグチップとしてのGPUを避けてきました。

汎用シェーダユニット数800基のRADEON HD4870は1.2TFLOPSの演算能力をもちますが、いわゆるウルトラハイエンドモデルではなく、わざと価格的に安めのパフォーマンスクラスとして出されています。

競合のNVIDIA GeForce GTX280がUS$649に対して、ATI RADEON HD4870はUS$299。コストパフォーマンスで勝負というわけです。これは1-2年に一回はビデオカードを買い替えているようなハードコアPCゲーマーには嬉しいソリューションかもしれません。

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4Gamer.net ― “ビッグマイナーチェンジ”で飛躍する「ATI Radeon HD 4800」(前)(ATI Radeon HD 4800)
http://www.4gamer.net/games/045/G004578/20080725028/

RADEON HD4800シリーズは汎用シェーダユニット数が800基ありますが、これは5基一組でのSIMDになるので、ややクセはあります。
ただし、3DグラフィックスをやらせるのにSIMDは別に足を引っ張らないので3Dグラフィックスをやっている限りは最大性能に近いパフォーマンスが得られるはずです。

一方、NVIDIAのGeForce GTX200シリーズの汎用シェーダはスカラープロセッサとして完全に分解されていて、任意のベクトルとスカラの計算が行えるよう、よりGPGPUに最適化したアーキテクチャになっています。

・3DグラフィックスにフォーカスしてSIMDにこだわるAMD(ATI)
・GPGPUに重きを置き始めたNVIDIA

今世代のGPU戦争からは、そんなメッセージが読み取れます....



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