7画面仕様のメイン画面ディスプレイとして東芝の4Kレグザ「40M510X」を導入した話を書きました。
40インチの4Kテレビは、ドットバイドット表示にすると丁度よい大きさで、
いわば20インチのフルHDディスプレイをベゼルレスで「田」の字的に並べた状態と同じになるためワイドなデスクトップを使いたい人にはお勧めです。
これ以上大きくなると、視距離50-70cmで使うにはやや大きすぎると思います。
【西川善司】4Kテレビをディスプレイとして選ぶときに理解しておきたい「倍速駆動」の話。「多画面環境2017」の話題を添えて
http://www.4gamer.net/games/999/G999902/20170912110/
そして、今回は「倍速駆動テレビの遅延が遅いのはなぜか」「"非"倍速駆動テレビの方が低遅延なのはなぜか」についての記述的解説を行いました。
記事中にあるこの図について編集部から「液晶ディスプレイはラインごとに表示されているわけではないのでは?」という疑問が寄せられましたが、確かにその通りで、この図は概念的な説明をしています。
実際の液晶ディスプレイは、1フレーム分の映像がたまったときに一気に表示を仕掛けます。
しかし、それでも、結局、HDMIケーブルを流れてくる映像データは一次元的なストリームデータ(いわばスキャンライン相当の映像情報)です。
ブラウン管ではこのスキャンライン分のデータをもらったそばから表示を仕掛けますが、これを液晶ディスプレイでは溜め込んでから表示します。
しかし、いずれにせよ、120Hz倍速駆動の液晶ディスプレイでは、バッファにたまった映像を8.3msごとに表示してしまうので、16.67msかかってやっと1フレームの映像が伝送し終わる60Hzの映像表示とはタイミングが合わないのです。だから、この図のように60Hzでいうところの0.5フレーム分、8.3msの遅延を与えて、60Hzの半分の映像データが届いてから表示を開始するのです。なお、このメカニズムを採用していることは某テレビメーカーにも確認済みです。
まあ、東芝レグザは、倍速駆動モデルでも、この理論値に近い0.5フレーム遅延を実現しているので、低遅延にこだわるゲームファンでも問題ないとは思います。
Comments
丁寧な説明ありがとうございました。
LG有機は焼き付き防止のフェーズが毎フレーム介入することで0.5フレーム遅延し、さらに倍速駆動によって0.5フレーム遅延するので理論値で1フレーム遅延します。つまり有機ELテレビは1フレーム+α遅延します。ゲーム用途ではこれを許容できるかですね。
よく「液晶は応答速度が遅いから」といわれますが、現在のLG有機ELパネルのこの駆動では、遅延や応答をひっくるめて総合的に観るとあまり大差ないというのが実情です。
もちろん有機ELは黒の締まりはいいのは確かです。
ただピーク輝度は直下型バックライトを使った液晶には及びませんね。
明るさをとって低遅延を優先するならば直下型バックライトの液晶
黒の締まりをとって遅延を許容し、やや暗めの部屋で映像をゆったり楽しむならば有機EL
というかんじですかね。
レグザかブラビアの方向で検討を進めようと思います。
せっかく結構なお金を払うので、有機ELも視野に入れていますが、焼き付き問題など、まだ
時期尚早でしょうか?
画質的にはソニーの最近のブラビアもお勧めですよ。
この記事でいっているような「60Hzパネルにこだわる」のであれば東芝レグザだと500型番、600型番が60Hzパネル採用機です。700型番以上は倍速パネルになりますので60Hz時に0.5フレーム分の遅延が強制介入します。
画面サイズ的にはモニター的な活用となって視距離が近いのであれば40インチ台の画面サイズが良いと思います。
自分もモニター用にはレグザM510Xの40インチモデルを使っています。
わかりやすく非常に参考になりましたが、情報がいささか古く、現在の商品でのおすすめをご教授頂きたく思います。
用途はディスプレイ使用6、ゲーム3、TV1程度の割合です。
映像鑑賞用がメインであればグレアの方が黒の締まりや画素のクリスピー感はいいですよね
モニター的に視距離が短い使い方であればハーフグレアでも問題はない気がします。
どちらが好みかはユーザーさんごとに違いますからね。難しい問題です
ただ、40インチの4K/HDR対応で低遅延。そして等倍速表示対応というモデルはこのM510Xのあとがないですからね。悩むところです。
後継のM520Xは43インチになってしまいましたし...。
自分は東芝には37インチクラスのM510Xスペックモデルが欲しいというリクエストを出し続けていますが、パネルメーカーとの折り合いがなかなか付かないようです。
現在パネルメーカーとしては、これまでの規定サイズよりも「やや大型」のパネルが売れ筋と考えているらしいので。
一般ユーザーはテレビを買い替えるときに今までよりも大きい画面サイズのものを買い替えますからね。狭額縁化技術により、40インチしか設置できなかった場所に43インチがおけます…みたいなマーケティングが展開されているためです。
自分としては日本では「32インチでは小さい」「40インチではでかい」という人も多いと思うのでこの間を埋める36-37インチというサイズはニーズはあると思っているんですけどもねー
グレアパネルからハーフグレアパネルになったそうです。
同じモデルでグレアからハーフグレアに変わったテレビは、
聞いたことがないのでビックリしてます。
それなら製品ページで一言書いてくれよって感じです。
現在、返品しようかどうか迷い中です(ーー;)
43インチではなく40インチ。
しかもモニターモードとして使えるPCモードに、ゲームモードまであるこのモデルはほんとありがたいです。
パネルの種類ですが、うちのはグレアっぽいですね
もしかするとロット違いとかで変わったとかあるのでしょうか
24インチからの変更可能なので、デカくて見やすいです。
ただ、気になるのがクリアブラックパネル(グレア)のはずなのに、どう見てもハーフグレアなんですよねぇ…
西川さんのところのは、グレアパネルですか?
記事にもありましたが、35~37インチ程度の選択肢が増えれば良いのにと私も考えております。現状は選択の余地がないのですよね。
これからも記事を楽しみにしております。
このM510Xは基本的には仕事用ですが、動画を見たり、ゲームをプレイすることはあります。
この記事では触れていませんがリビングにはレグザの55インチの55Z700Xがあり、HDRなどはそちらの方が綺麗ですね
40インチの40M510XはPCモニタ、ゲーム、テレビ、映像鑑賞などの多様な用途に最大公約数的に選んだモデルという感じです。
記事にも書きましたが40M510Xについては40インチという画面サイズから選んだ部分も多いので、40インチに拘らないと言うことであれば他社製も含めて他の選択肢もあるかと思います。
4Gamerの記事を大変興味深く拝見させていただきました。
質問させていただきたいのですが、メインでお使いの40M510Xは、お仕事専用でしょうか。それとも、これでゲームや映像を鑑賞されたりもするのでしょうか。
ずっと、PCモニタや娯楽用途を1台で兼ねる機種を探していたのですが、これといったものが見つからなかったので、ご紹介いただいた機種を試してみようかと考えております。