つい先日、SPURS ENGINEに関わり合いを持つお方とお話しをした。
ボクも丁度、自分が今執筆している書籍関連で、解像度変換技術のことをリサーチをかけていたので、SPURS ENGINEで実装している高画素化変換技術「超解像」についての話を伺った。
ちなみに、これ。
DVDをより美しく、より長く楽しめる高画素化変換(アップコンバート)を搭載
http://www.tlt.co.jp/pc/dyna_sp/spurs/story3.htm#3
個人的には、テレビ技術に関して、「倍速駆動技術」のトレンドの次は、この「超解像化技術」が来ると思っているんだよね。
倍速駆動技術は3倍速から4倍速あたりで今後は停滞しそうだし、そのあたりで液晶のデバイスとしておきる残像の低減は収束を見そうだし、次のテーマはやっぱり「MPEG映像や固定画素系における表示のボケ」の改善になっていくはずで、そうなると、やはり次のテーマはここだろう。
ちなみに、超解像技術ってのは日本だけでなく、全世界でスパイ衛星の衛星写真の画像処理がらみの軍事用途も含めた研究が成されていて、そうした先端映像処理技術の一番分かりやすい実装の形としてテレビへの応用が開始されるんではないか…という流れ。
興味がある人は、超解像技術をライセンスしている、このあたりのメーカーのサイトを見てみてくださいませ。
MOTION DSP
http://www.motiondsp.com/
いわゆるバイキュービック的な高品位引き延ばし処理的なアプローチの解像度変換ではなく、超解像技術は映像修復に近いアプローチで解像度変換を行うテクノロジー。
だから、消失してしまったテクスチャ模様を予測してはめ込んでいき、さらにそれを自己評価して可否を自問自答していくような、再帰的なロジックが組み込まれることになる。
映像エンジンが、さらに一段階、進化しそうな予感です。
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