今年のCEDEC2008はマリオの開発者の宮本氏が講演されたり、メタルギアソリッド4、ソニック・ワールドアドベンチャーといった最新タイトルの先端技術解説、さらには恒例となった感もあるテクニカルコース「IMAGIRE DAY」もあったりと内容が濃かったといえます。来場者も多く、それだけに会場のキャパや設備に関する意見も多く寄せられたようですけど、来年はきっと改善が成されていることでしょう。
さて、ボクのCEDEC2008レポートはTIM SWEENEY氏の講演からです。
TIM SWEENEY氏は、まだその概念も浸透していなかった1990年代半ばから「ゲームエンジン」の設計開発に従事し、EPIC GAMESの初代Unreal Engineの80%のコードを開発したいわゆる天才系のカリスマ・プログラマです。
id softwareのDOOMエンジンの設計開発者のJOHN CARMACK氏とならび、北米地域を代表する天才プログラマといえます。
CEDEC 2008 - EPIC GAMESのTIM SWEENEYが語る「10年後のゲーム機の姿、ソフトウェアの形」(前編)
http://journal.mycom.co.jp/articles/2008/09/22/cedec01/index.html
彼の業界を見据える眼力には定評があり、最新のハードウェアメーカーのご意見番としてのポジションも努めていることもあって、彼が放つ言葉には重みがあります。
詳しくは記事を読んで欲しいのですが、彼は2012年以降、
・マルチコアからメニーコアの時代へ
・マルチスレッド・プログラミングはメニーコア時代に向けて変革を向かえるべき
・CPUとGPUは統合され1つになる。
・そして3Dグラフィックスはソフトウェアレンダリングに立ち戻る
というメッセージを訴えていました。
最後のGPUと3Dグラフィックス回りについては、後編でレポートします
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