TIM SWEENEY氏が語った未来のゲーム機とパソコン、ソフトウェアの話の後編です。
CPUはメニーコアへと進化し、先天的にメニーコアといえたGPUはCPU的なプログラマビリティを獲得しつつあります。
「両者は進化する方向、到達地点が同じとなるだろう…そしてCPUとGPUは融合することだろう…。」
これがTIM SWEENEY氏の意見です。
これは実は業界関係者はみんながうすうす気が付き始めていたわけですが、それなりのカリスマが人前でいうと現実味を帯びてきますね。
CPUとGPUがそれぞれ自分のメモリシステムをもつ…という現在のPCやゲーム機のハードウェア構成はよくよく考えると"いびつ"です。CPUとGPUが統合されればメモリシステムも統合されることでしょう。
CEDEC 2008 - EPIC GAMESのTIM SWEENEYが語る「10年後のゲーム機の姿、ソフトウェアの形」(後編)
http://journal.mycom.co.jp/articles/2008/09/23/cedec02/index.html
そしてCPU&GPU統合型プロセッサの時代には、3Dグラフィックスのレンダリングパイプラインがソフトウェアに回帰するだろう、とTIM SWEENEY氏は予測します。
つまり、この時代へ突入するとき、「3Dグラフィックスアクセラレータ」としてのGPUの役割は終わりを告げます。というよりも単体GPUが存在価値を失い始めるわけですね。
NVIDIAはずっとCPUとGPUの統合については否定的な立場を貫いてきました。
その理由は「統合した時点で3Dグラフィックスの進化が終わってしまう。進化はまだ続けなくてはいけない」というものでした。
が、いよいよ、そうも言ってられなくなってきましたね。
NVIDIAはCPU&GPU統合型プロセッサが主流となる時代をどう生きるのかは、興味があります。
民生向けGPUから撤退し、ワークステーション系、あるいはCUDAを主軸にしたGPGPU&HPC事業にシフトしていくのか。
あるいはGeForceにどこぞのCPU(あるいは自社開発?)をくっつけて、GeForceでWindowsが動く未来というのも楽しそうです。
一番寂しいのはインテルに買収されることでしょうかね。
まあ、NVIDIAの社長のジェンスンはとても優秀な人物なので何か手は打ってくるとは思うのですが...
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さてさて。そんな矢先にこんなニュースが発表されました。
NVIDIA、業績回復に向け約360人をリストラ
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2008/0922/nvidia.htm
なんとか持ち直して欲しいものです。
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