今年の東京ゲームショウの話題の中心にPS3やXbox360がない感じがして、それがちょっと今世代のゲーム機戦争の状況を象徴している感じがしました。
ソニーに関して言えば、PS HOMEはPS3のユーザーを満足させるコンテンツであってキラーではないし、ハードウェアはなんというかPSP-3000の方が主役として目立っているような感じを受けました。
個人的に、高い完成度のMOTORSTROM2、KILLZONE2、RESISTANCE2がPS3に出てくることは拍手で称えたいと思うのですが、まぁ、日本でのPS3キラータイトルにはならないでしょうからねぇ。
「リトルビッグプラネット」はゲームとしての面白さにも磨きがかかって、非の打ち所がないですけど、これもキラーにはなりにくいという気が。サンリオキャラクタとコラボしたりすればいいかも?
マイクロソフトのブースは海外ソフトのローカライズの展示が充実していて、このあたりは「もう、俺ら、とことん、ニッチで行くぜ!?」みたいな開き直りが見えました。日本のスタジオからのXbox360独占供給タイトルはフロムソフトの「ニンジャ・ブレード」ぐらいですかね。おもしろい海外タイトルが高品位にローカライズされてプレイできる環境として自分も重宝しています。
まぁ、こういう流れだと、なんというか、PS3とXbox360は、そのうち、ゲームソフト屋の棚に海外作品のパッケージの方が多く並ぶようになるかもしれませんね。
西川善司の3Dゲームファンのためのゲームグラフィックス講座
TGS2008の中から気になる日本産ゲームをピックアップ!
http://www.watch.impress.co.jp/game/docs/20081014/3d_tgs.htm
さて、記事の方は、E3編との差別化と、編集部の強い意向もあって国内スタジオの作品の3Dゲームグラフィックスをピックアップして書いています。
前述したように、今期は、ビックタイトルが海外作品ばかりだったので、この「国内タイトル縛り」はけっこうきつかったです。
まぁ、色々話題が飛んでいますけど、記事の主旨としては、リアル系3Dゲームグラフィックスは「HDRレンダリング」「リアルタイム影生成」「法線マップ」の今世代の"三種の神器"にもうひと味添えたものになってきているということですね。
それが、ソニックWAやMGS4のような疑似大局照明であったり、RED FACTION GUERRILLAみたいなノンリニア破壊だったりする…と。
そうそう。
今回の記事では触れていませんが、どうも、一連の「ゲーム内暴力表現と犯罪の関係論議」に過剰反応したゲームスタジオは、過剰な暴力表現を伴ったゲームの発売を見合わせる動きを見せています。
例えば、世界市場では年末に発売されるXbox360用「Gears of War2」(EPIC GAMES)が日本国内では発売の目処が立っていません。EAの「DEAD SPACE」も部位破損表現自粛を理由に発売の予定が今のところありません。
そういえば、最近の日本は、アニメもゲームも、エロい表現には寛容なのに、暴力表現は厳しくなって来ちゃいましたね。
そのうち、格闘ゲームも全員、グローブはめてるキャラクタだけになったり、武器格闘ゲームも木刀になったりして...
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