カプコンのPC版「ロストプラネット」のDirectX10パッチから有効とされた、ジオメトリシェーダを活用したライン生成によるモーションブラーのお話を取り上げています。
西川善司の3Dグラフィックス・マニアックス第36回
ジオメトリシェーダ(7)~ジオメトリシェーダを活用した新表現(3)
http://journal.mycom.co.jp/column/graphics/036/index.html
カプコンのMTフレームワークチームは、最初、DirectX10/GeForce8000系のジオメトリシェーダを活用して何かをやろうとして、色々と実験をしたらしいのですが、期待よりもジオメトリシェーダのパフォーマンスが低くて、あまりたくさんの頂点数を増大させる処理は当時は向いていないと判断したそうです。
そこで、何をするか、と考えたときに、それほど頂点を増大させずに、ビジュアル効果としてインパクトが大きいものとして、ラインベースのファー(毛皮)とラインベースのモーションブラーを思いついたのだとか。
2.5Dモーションブラーでは、オブジェクトのポリゴンエッジの所でブラーが立ち消えている感じになってしまいますが、ジオメトリシェーダを使ったラインベースのモーションブラーでは、これが目立ちにくく躍動感のあるブラーが表現できています。
記事中には、カプコン提供の両手法のスクリーンショットを比較提示しているので是非見てみてください
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