一部の方々から熱い応援を頂いているこの「スポーツカーを見積もり隊」シリーズ。久々の再開です。
昨年は35GTRやランエボ、インプレッサを見積もりに行きましたが今回は12月に発表された
新生フェアレディZです。
今回も日用品の買い出しの帰り、平日の夕方に日産ディーラーに立ち寄りました。
もう、店内ではスタッフ同士が大学の午後の研究室並みのご歓談モードに突入していて、部外者お断りムードを出していましたが、見積もり隊はひるみません。いそいそ店内奥へと進みます。
※ちなみに、見積もり隊の構成員は発起人のボクだけです。はい(笑)
「ご用は?」と聞かれたので、「ゼットの見積もりを」と答えると、丁寧に普通に応対してくれました。
出てきたのは、(向こうは忘れていたと思うのですが)7年前にセブンを買う折に競合車を見積もりまくっていたときに34GTRの見積もりで応対してくれた方でした(笑)
今回のゼットでは値段表を除くと、カタログとしては
・車体カタログ
・オプションカタログ
・NISMO S-tuneパンフレット
の3点があります。
モデルラインナップはベースグレードの「フェアレディZ」に対してVersion T,Version S,Version STの3グレード、合計4モデルがあります。(Z33の時と同じです)
一瞬、迷いますが、実は系統立てて整理すると
・ベースのフェアレディZに対して内装を豪華にしたのがT
・ベースのフェアレディZに対してメカニズム的にハイスペックにしたのがS
言い方を変えると
・デートカー的なラグジュアリ路線が"T"
・スポーツ走行重視が"S"
となります
でもって、全部入りがVerions "ST"となります。
まぁ、スポーツカー好きならばVersion Sがお勧めでしょうかね。
スポーツ走行重視のSの美味しい点は以下にあると考えます。
・フロント対抗4ポット、リア対抗2ポットのブレーキキャリパー
・MTシンクロレブコントロール
ブレーキシステムはアフターで換装すると30万円コースなのでやはり欲しいところです。
Z33の時はSグレード以上はゴールドブレンボのキャリパーが奢られていたのですが、Z34では設定がなくなっていて、日産ロゴ入りのキャリパーのみになっています。
まぁ、これは、特別仕様車とかで追加されるパターンでしょうかね
MTシンクロレブコントロールは、メカニズム好きにはたまらない要素です。ABSをキャンセルするようなストイックなスポーツ走行ユーザーにはアンチな意見が多いんですけど、我々のようなサンデーレーサーでハイテク好きには嬉しい要素です。
これは、
シフトダウン時にコンピュータが自動的にトルクバンドをキープするようにアクセルを煽ってくれるシステムです。
通常は、コーナリング時、エンジンの回転数を落とさずに力強く立ち上がって曲がっていくときにはヒール&トウの操作をしてシフトダウンをするのが最適とされます。
車に詳しくない人に解説すると、通常はコーナーを曲がるときにはマニュアル(MT)車は
(1)アクセルから右足を離して
(2)ブレーキを踏んで
(3)左足でクラッチを切って
(4)手でシフトダウンして
(5)クラッチを戻して(≒戻しながら)アクセルを踏んでいく
という操作になります。
で、(1)でアクセルを離した段階でエンジンの回転数は落ちてしまいますから、シフトダウン後の加速が遅くなります。
ヒール&トウは、シフトダウンするときに左足でクラッチを切っているときにも、右足のつま先でブレーキを一定踏力で踏んだまま、エンジン回転数を落とさないように、なおかつシフトダウンしたあとのエンジン回転数に合うように、かかとでアクセルで煽る操作です。
最近の車はアクセルが電子スロットルになっていて、人間のペダル操作とは別にコンピュータアシストのアクセル操作が可能になっていますが、新フェアレディZには、これをスポーツ走行向きにチューンしたプログラムモードが実装されていて、それが「MTシンクロレブコントロール」です。
MTシンクロレブコントロールは、シフトノブの台座のところにあるスイッチでオン/オフが出来るのですが、オン時には、コンピュータが、ドライバのシフトダウン操作を検知すると、ドライバが喩えアクセルから右足を離していても、自動的にアクセルを煽り、エンジン回転数を落とさず、シフト後のエンジン回転数まで煽ってギアを繋いでくれます。
まさに電子制御のヒール&トウ操作をやってくれるのです。
これはマニュアルミッションのスポーツカーとしては世界初のメカニズムで、かなり興味深いですよね。
これは後付けできないので、新フェアレディZを購入するならば搭載したいメカニズムです。
と言うわけで、見積もりは、豪華装備無しのVersion Sの6MTモデルを選択、オーディオレス仕様で車両価格は409.5万円。
オプションはフロアマット、ボディカバーのみにして税金/保険料/諸費用コミコミで456万となりました。
ちなみに、新Zのナビ仕様は、コンソール中央にモニタが組み込める形になりますが、オーディオレス仕様ではここが収納ボックスになってしまいます(笑)
一応オーディオレス仕様ではシフトノブの正面辺りが2DINスロットになるようですが、なんで、コンソール中央のところを普通の2DINにして開放してくれないかなぁ。
最近の車種はナビも同時にかわせようとする風潮が強いので、この辺り、とても意地悪ですね。
同時にニズモのエアロやチューニングパーツなんかも発売になっていますが、ワークス製品は、相変わらずバカ高です。
でも、ワークス製品は普通のショップブランドものよりもだいぶ品質は高いのでエアロくらいは付けて上げてもいいかもしれません
と言うわけで、アイスコーヒーをご馳走になり、購入する
夢だけ見て、日産を後にするのでした。
次回のスポーツカー見積もり隊は、同じく12月に発表になったロードスターを見積もりにいきます
Comments