今年のCESにおいて、プロジェクタの話題の中心は超小型プロジェクタだったといえます。
例年、セントラルホールのロビーからの入り口の一番いい場所にはDLPの開祖、テキサスインスツルメンツ(TI)がブースを陣取っていたのですが、今年はブース出展を辞退してしまいました。
(ちなみに、その場所の後釜はLG電子です)
DLPは業務用ではまだ頑張っていますが、ホームシアター向けの単板式DLPプロジェクタは液晶陣営の価格破壊の影響が強かったんでしょうか、いまや一部のハイエンドユーザー向けの商品となりつつあります。
やはりフルHDモデルのリーズナブルの価格なでの投入が遅れたのがまずかったんでしょうかね。
しかし、DLPも転んでもただでは起きません。
DLPは、今度は超小型のマイクロプロジェクタ市場に乗り出ました。
西川善司の大画面☆マニア第109回:International CES特別編
携帯やiPodにプロジェクタが内蔵される時代が来る!?
~超小型などプロジェクタ最新事情編~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20090111/dg109.htm
PICO DLPプロジェクタと命名された超小型プロジェクタが、これまでDLPプロジェクタ関連製品を手がけてきたLG電子、サムスンがこぞって製品化を進めてきています。
面白いもので、あるジャンルが盛り上がりそうになると、かならず、対抗勢力も台頭してくるんですね。
このマイクロプロジェクタ・ジャンルにはLCOSとレーザーMEMSがライバルとして登場してきました。
新興のMicrovision社が開発したレーザープロジェクタは、映像をレーザースキャンで描き出すユニークなものです。
瞬間的に投射しているのは一本のレーザービームですから
投射レンズがないんですね。
だからフォーカス合わせが必要ない。
よくコンサートイベントとかでレーザー照明が壁にベクトルグラフィックスを描き出すような演出がありますが、あの原理でフルカラーの操作映像を作り出すんです。
ちなみに、こんな感じ。
LEDバックライトを使ったプロジェクションよりも高輝度なので、マイクロプロジェクタとしては現実的なソリューションとなるかもしれません。
この分野も注目していかなければですね..
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