映像パネルシェアとしては今や液晶の1/7しかないプラズマ。
パイオニアが自社製造パネルから撤退しましたし、日立も今やテレビ製品ラインナップのメインは液晶にしてしまいました。
日本勢でプラズマテレビを頑張っているのはいまやパナソニックだけになってしまいました。
韓国勢のサムスンとLG電子もまだプラズマを頑張っています。
もはや、シェアの逆転はいまとなっては難しい状況ですが、ここにきて、プラズマは、最後のフルスパートを見せるかのように、たくさんの技術革新を披露しました。
西川善司の大画面☆マニア第111回:International CES特別編
CESで見るプラズマ最新事情
~革新を続けるパナソニックと追い上げる韓国勢~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/20090113/dg111.htm
今年のCESにおいて、プラズマ勢の技術トレンドは以下の3点にあったように思えます。
●薄型
液晶も薄型がブームになっているので当然、プラズマも…というながれです。
試作レベルではパナソニックが、50V型サイズの厚さ8.8mmのプラズマを展示していました。
●サブフィールドの600Hz化
ご存じの人も多いと思いますが、プラズマは明滅頻度で階調を作り出しています。細かくいうとDLPとは違いますが、時間積分型階調生成という根本原理の意味ではDLPと同じということもできます。
これまでこの階調生成のためのサブフィールドが480Hzだったのですが、各社こぞって600Hzに引き上げてきました。
●発光効率向上
保護膜、蛍光体改善、希ガスレシピの革新などで発光効率が向上しています。
プラズマは物理的な制約というか構造上、開口率が上げられないため高解像度パネルにすればするほど暗くなるという弱点があったのですがこれが発光効率の向上で改善されてきました。もう、「
プラズマは眩しすぎない」というあの
逃げの売り文句には頼らなくて済みそうです(笑)
同一開口率で同一輝度を実現する場合、消費電力の低減にもなるので、エコ性能も進んだことになりますね..
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