ゲームレビューの仕事で
プリンス・オブ・ペルシャをプレイした。
ゲームそのものについては近日掲載のレビュー記事を読んでいただくとして…
やはり衝撃なのはエリカ様の声だった。
吹き替えに女優の成海璃子を採用したのだが、「鬼武者1」の金城武を思い起こさせてくれるほどの、すごい棒読み感。
プロの声優さんが声をあてているプリンスとの会話の温度差が積乱雲を生むんじゃないかと心配させられるほど。
しかも、セリフの翻訳は台本のページ単位で行う形式じゃなくて、たぶん、ゲーム側に実装されている、それぞれのキャラクタごとのセリフテキストファイルをそのまま単発翻訳に掛けちゃったみたいな風情で(あくまで想像)、会話のやりとりが噛み合ってなくて、根本的に変。
さらに、セリフ音採りも別々にやっちゃったみたい(あくまで想像)で、会話の中で「金」を「カネ」と読んだり「キン」と読んだりで、なんかデキバエとしても痛々しい。
これならば英語音声の日本語字幕でよかったような気がする…。
金城武は「鬼武者3」の演技では名誉挽回した感じがしたけど、続編製作決定のプリンス・オブ・ペルシャで成海璃子が再登場する確率は…!?
最後に、ちょっとフォローもしておこう。
俳優さん、女優さんの声優起用は、よほど専用の訓練を受けたあとでないとだめなんじゃないかとおもう。
俳優さん、女優さんは、声だけじゃなくて表情表現と身振り表現で初めて演技が成立するので、声だけで演技する声優さんとは基本的に演技方法が違うんだと思う。
プリンス・オブ・ペルシャ..
.そんなことを考えさせられる作品でした。
Comments
色んな悪条件が重なった日本語化だったと思います。
エンディングにあからさまに「続編に続く」とあるので、続編はどうにかして欲しいです。
というか、この1のせいで、2のセールスがガクンと落ちそうで怖いです
ちゃんと出して欲しいなぁ
私も同感です。が、以下の様に推測します。
タレントさんを声優に使うのは、開発よりもマーケ側の意向が強い場合が多いようで、お願いしてやってもらってる感があり、ダメ出ししにくいのが在るかもしれません。
声優さんの場合だと、音声収録会社側のディレクターさんと声優さんのやりとりは、プロだな~と感じさせてくれます。
ゲーム音声の吹き替えの場合、特にシネマティクスなどでは格下の声優さんから順番に吹き替えていって、大御所は一番最後に自分の台詞以外は既に収録済みの状態で日本語音声相手に演技出来るようなっているようです。
最初に演技する声優さんは英語相手に話さないといけないので、今回の場合はタレントさんが先に収録してしまって、プロの声優さんとしてもクオリティを落とすわけにいかず、チグハグになったのかなと勝手に予想します。
順番逆ならタレントさんも、もう少しテンション上げれたかも?
それではまた!