DirectX10世代になって、それまであったHDRレンダリングに関する様々な制約が排除されたのですが、根本的な問題は残ったままでした。
それがHDRテクスチャの取り扱いです。
西川善司の3Dグラフィックス・マニアックス第49回
HDRレンダリング(9)~HDRテクスチャ
http://journal.mycom.co.jp/column/graphics/049/index.html
通常のLDRテクスチャはDXTと呼ばれる、もともとS3が開発した非可逆な固定圧縮率のテクスチャ圧縮方法がDirectXに標準的に採用されてきましたが、HDRテクスチャに関しての標準的な圧縮方法は未だ規格化されていません。
記事で触れたような、DXTの特性をうまく理解した上で、疑似HDRとしてHDRテクスチャ圧縮するメソッドは開発されてきているのですが、HDRに特化した標準圧縮技法は規格化されていないんですね。
16ビット整数の64ビットテクスチャとかならばまだしも、浮動小数点テクスチャなどは、どう圧縮されるべきなんでしょう...?
DirectX11では、このあたりの問題について、何らかの手がさしのべられると思われますが..
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