レーシングゲームに搭載して欲しい機能

 アイディア料は安くしておくので(笑)、レーシングゲームに搭載して欲しい機能をば、ちょっと書いておきます。

 最近のレーシングゲームってリアル志向の果てに、車内描写にまでこだわりだして、さらには運転席の人間の挙動の再現までをやり始めたわけですが、今のところ、ここの部分は決まり切った決め打ちアニメをイベントドリブンで再生してそれっぽく見せているだけ。しかも、手抜きも目立ちます。

 例えばXbox360の「PGR4」とかはステアリング操作とシフトレバーはかっこよく動かしていますが、足は棒のまんまで不動ですし。

 ベストモータリングとかホットバージョンとかの車載ビデオでトップドライバーのペダル操作、シフト操作、ステアリング操作とそれにシンクロしたフロント視界が確認できることがとても面白いんですが、こういったことがゲームのリプレイ画面で「まじめに」再現されたら、かなり実際のサーキット走行時やドライビングでも参考になるんではないかな、と。

 現在でもプレイ中のプレイヤー操作やアクセル開度、ブレーキ踏力、縦G、横Gを可視化する仕組みは実装されてるタイトルもありますが、グラフやゲージでの表示で、イマイチどういう運転操作が行われたのかが想像しにくいです。

 これが、リプレイ中にペダル操作、シフト操作、ステアリング操作をゲーム内キャラクタのアクションで具体的なアクションとして正確に見せてくれると分かりやすいと思うし、見てても楽しいと思うんです(ペダル部のショットは"抜き"でスーパーインポーズにする必要があるかな)

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 リプレイデータの価値も高まります。

 実際にはサーキット走行をしたことがないゲーマーのプレイでも、シミュレーター系のレーシングゲームでの上級プレイヤーの走行テクニックは、リアルのドライビングテクニックへのフィードバックにも役立つかもしれません。

 あとは、ステアリングコントローラを持っていないゲームパッドプレイヤーのプレイも、ステアリング操作、シフト操作、ペダル操作に変換してリプレイで見られると面白そうです。ドライビングテクニックの常識ではあり得ない新発想なテクニックが見えてくるかもしれない(笑)

 ゲーム中のペダル操作、シフト操作、ステアリング操作は記録できますが、これをただ単純にをゲーム内ドライバの両手両足に結びつけるだけだと面白くないし、多分リアルじゃないでしょうね。

 ゲームの場合、マニュアル(MT)選んでも、パッドやステアリングコントローラでのプレイでは基本2ペダル扱いですが、実車は3ペダルのものが大半です。だから、クラッチを切るモーションはシステム側で用意してやる必要がありますし、また、ヒールアンドトウのテクニックでは、つま先でブレーキを踏んでから、かかとでアクセルを煽りますが、ここのアクションも、ちゃんと見せてくれないとですね。(H&Tには色んな我流があるので教科書通りの動きでOK)

 たぶん、キネマティックスや、ドライビング時の定石モーションを導入しないとだめでしょう。

 まぁ、結局何が言いたいかというと、今後は、高品位シミュレータ系のレーシングゲームでの体験を現実世界(リアル)へフィードバックできるような面白さが実装できていけば楽しいだろうな、ということです。
 最近のレーシングゲームは実在コースが高精度で収録されていますし、しかもシミュレーション精度も高くなっていて、ステアリングコントローラも回転角270°のリアル系が中心となったので、全体としてみるとかなり高レベルなシミュレータになっています。

 フライトシミュレータなんかだと映像とシミュレーション部分がいくらリアル志向になってもその操作技術が実際に活かす機会がほぼ皆無ですがレーシングゲームならばそれが可能です。筑波程度の走行会ならば2万円も出せば共済込みで走れますし。

 現実世界だと、ペダル操作、シフト操作、ステアリング操作をどう変えていくと、どういう挙動に結びつくのかを、インスタントに外部視点から確認することは難しいですが、レーシングゲームならばこれが可能なんで、コースアタックのためのトライアンドエラー手法として有効かと。

 車両状態も違いますんであくまで参考ですが、自分の筑波のFDでのタイムは、FORZA2とリアルとでのタイム差は2秒程度です。まぁ絶対的なタイムはあまり参考になりませんが、相対的なタイムは十分参考になるレベルです。

 僕ら走行会レベルのアマチュアのサンデーレーサーは、走行日前にゲーム内の筑波2000コースを回ったりしますし、この間、実際のル・マンに挑むプロレーサーがグランツーリスモ収録の実在コースをプレイして勘を養ったりするシーンも見ましたし、レーシングゲームはリアルに役立てる事例として、既に活用も始まっているんですよね。

 逆に、ゲームでの体験からサンデーレーサーへリアルデビューする人も出てくるかもしれません。

 そういえば、2007年のREV SPEED誌の筑波スーパーバトルでFR(後輪駆動)車の最速タイムをたたき出したRマジックのFD3S(RX-7)のマシンメイキングは、面白いことに、ラジコンカーのプロの意見が反映されたエピソードが紹介されてました。

 で、このラジコンカーのプロが、実車でサーキットデビューしたら初走行で異様に早いタイムを出してしまったという仰天エピソードも。

 ラジコンカーも奥が深いらしいですが、とにかくラジコンカーを実車シミュレータとして考えると、これは遊びのシミュレータでのノウハウがリアルで活かせた事例ということができます。

 格闘ゲームでのコンボが実際のケンカに役に立つことはあまりないとおもいますが、レーシングゲームの場合だと結構もうそういうレベルに近づいてきていて、そういった活用も視野に入れた機能が入れば面白いかな、と。

 車がかっこよく走る姿を後で見られるだけじゃなくて、ドライバーの動きをリアルにリプレイ出来る機能。

 お願いします。



ゲーム | comments (1) | trackbacks (0)

Comments

yamarah | 2009/03/06 21:30
こんにちわ。いつも楽しませていただいています。

F1の世界でも、かなり精巧なシミュレーターがあって、役立てられているそうです。だから、初開催のコースでも全開アタックができるのだとか。
(まぁ、それでも、あの人たちだから出来るのでしょうけど)

格闘ゲームの話ですが、バーチャファイターは1がリアルだったと思います。2になって画面は綺麗(ある意味リアル)になったけど、動きに重みがなくなってリアルさが無くなってしまって残念でした。

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