2009/04/15 水
00:46 | posted by
西川善司 (お問い合わせ)
今回の講演の後の懇親会でちょっとだけ盛り上がったのがポリフォニー談義(笑)
ポリフォニー作品で何が一番スキ?という話題に「グランツーリスモ・ナニナニ!」をかき消すように何名かから叫ばれたのが「オメガブースト」
幾名かはポカン顔。
ポリフォニーはグランツーリスモとレーシングゲームのメーカーだよね…という認識がアロンアルファ並に脳に接着されている人も多いかと思うが、実は、過去にロボットを題材にしたアクションゲームを10年前に作っているのだ。
それもなんとプレイステーション1時代に!!
その作品が「オメガブースト」というわけ。
これが今、見ても実に秀逸なのだ。
まずはオープニングを見たまえ。
US版はこちら
簡単にストーリーも紹介しておこう。
遥か未来、コンピュータネットワークの中に誕生したAIが人類との対話に失敗して暴走、人類はマシンとの全面戦争に突入する。
人類はタイムマシンを製作し、1946年に登場した人類初の電算機ENIACの真空管の交換することで歴史を改変するという突拍子もない作戦を結構する。
「マザーコンピュータの暴走」的な使い古されたネタだけど、そこがまた、なんかいい雰囲気なのだ。
PS1の映像なので画質はそれなりだが、実写のアクターとCGとの合成をうまくやっているし、リッチな小道具、BGMのテンポと演出のマッチングのセンスの良さ(お金のかけ方)は今のポリフォニーよりもいいとさえ思うくらい(失礼)。
このオープニングは、結構ゲームの実際のプレイの雰囲気を伝えていると言うことでも優秀だし、ヒロイズムの表現としてもかなり完成度が高いと思う。当時、SIGGRAPHのCAFに出品して欲しかったと思うな。
で、ゲームプレイのダイジェストがこちら。
これはPS1の実機の映像なんだけど、今見てもハードの垣根を越えて「すごい」と思わせる。
このゲームは360°のフリー・シューティングという難しいテーマを扱っているんだけど、ゲームシステム側で広すぎず狭すぎない敵との相対関係が制御されていて、プレイも退屈しない爽快感がある。
実際、このダイジェストみてるともう一回プレイしたくなるし。
このゲームの凄いところは、映像美もそうなんだけど、ド派手な格好いいアクションがかなりシンプルな操作で出来てしまい、終始自分に酔えてしまうプレイ感覚にあると思う。
ゲームプレイは時間の消費であり、その対価がゲームのおもしろさだとおもうんだけど、その対価がちゃんと成立している数少ない作品だ。
ほら、中古屋へ走れ!
アロンアルファはある日突然剥がれ落ちるので、あっという間にポリフォニーは「ロボットゲームのメーカーだよね」の認識にも出来るはず!
車ゲーム一段落したら、ぜひ、オメガブーストの続編、お願いします。
【追記】ゲーム中に挿入されるAIの音声がフランス語訛りの英語というところもおしゃれ。当時、この手があったかと驚かされた。とにかくハイセンスの固まりだった
Comments
知らなかった・・・
でももう大丈夫さ!
ポリフォニーはロボゲーメーカー!
間違いない。
100円也(税込み)
操作感も抜群ですよ。
たしか、スタッフも一流どころが集まっていたかと思います。
未だに2を待っています。^^