今月発売号のCG WORLD 6月号にGDC2009レポートを寄稿しました。
基調講演の内容と、IGDAのGDC09報告会で講演したような今世代の3Dゲームグラフィックスのトレンドを解説しています。
それにしても、今年のGDC2009のGAME OF THE YEAR 2008で、「メタルギアソリッド4」などの日本タイトルがノミネートされながらも、日本タイトルが全く部門賞すらも取れなかったのは衝撃的でしたね。
ちなみに、日本タイトルがなんの賞も取れなかったのは、GDCのAWARD創立以来、初めてのことなんだそうです。悲しい..
この賞レースは、ユーザー投票でもなく、売上本数でもなく、世界中のゲーム開発者達によって投票されるのが特徴です。
世界市場を相手にしたタイトルで決められはしますが、決して欧米びいきじゃないんですよね。
過去には日本ではセールス的には特大ヒットというわけでもなかった「ICO」が2部門受賞したこともあり、ゲームの本質的な部分に関して評価されるのが特徴となっています。
その意味で、日本勢がなんの賞も取れなかったのは残念です。「無限回廊」などは携帯ゲーム機部門にノミネートされていていけるかと思ったのですが、ダメでした。
ちなみに、今年のGAME OF THE YEARは「Fallout3」が受賞し、部門賞を最も多く取ったのは「Little Big Planet」(四冠)でした。
世界市場的な視点で見ると、なるほど、「納得」というかんじですね...
来年は「バイオハザード5」あたりがせめて部門賞くらいは獲って欲しいところですけど…。
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