RX-7マガジンが今日5月7日の発売号を最後に休刊を発表した。
まぁ、不況の煽りを喰ったというよりも、2002年に生産終了した車種の専門誌が7年も続いたことの方が奇跡なわけで、潮時が来たんだな、という印象の方が強い。
よく"もった"、と褒め称えたい(笑)
RX-7マガジンというタイトルのわりには、もうここ数年はRX-8の情報の方が増えていたし、特集も「セブンオーナーに読ませてどうしろと?」的なロータリー名車図鑑とか、記載情報がいい加減な各ショップのデモカー図鑑とか、そんなのばっかりでマンネリ感が強かったし、久々にキャッチーなサスペンション特集やタイヤ特集があってもクオリティが今一歩だったり、と、好意的な一読者の立場からしても危機感(笑)は凄くあった。
しかし、いざ、休刊が明らかになると、感慨深いものがあります。
編集後記ではリニューアルを匂わせている記述もあるけど、例えば誌名変更してRX-8マガジンとして再登場したとして、どうなんだろう、という疑問符は残る。
そもそもRX-8はマイナーチェンジ後、壊滅的に売れてないし、RX-8オーナーの大半がチューニング専門誌を欲するユーザー層とは思えないし…。
マツダは4月から減産原産を緩和したらしいけど、増産のニュースではなく、減産を緩和するだけで引き続き減産維持なわけで、売れない車種の筆頭であるロータリーエンジン搭載車の行く末は心配だ。
マツダは、RE16Xという排気量を増やしたロータリーエンジンを開発中なのは前回の東京モーターショウ2007で明らかにしたが、その後のアップデートは海外のモーターショーでも全く聞こえてこない。スクープ系自動車雑誌には無責任な新型RX-7の予想CGがよく掲載されるが、現実的に考えて、マツダの現在の体力に配慮すると、短期的にRX-7後継車が出てくることはないんだろうな、とは思う。
ただ、正直いうとね、ボクはRX-7のFD3Sという単車種が好きなのであって、それほどマツダにはあまり思い入れはなかったりするのね。
ロータリーエンジンというデバイスについても、孤高のマイナリズムを貫くスタイルに
X68000にも通ずる魅力(笑)を感じるし、ターボが掛かってからの爆発的な加速力は好きだけど、「レシプロ・エンジンよりも絶対的に優れてる」とわめき散らすような信者でもない。
幸いロータリーエンジンは同一エンジンで水素燃料、ガソリン燃料、両方に対応できるバイ・フュエル・エンジンとして再注目されているから、今後、そっち方面の進化には期待したいとは思うんだけど、万が一、乗り換えるとしたら、次はもうロータリーエンジンじゃなくてもいいかなって気もしてるくらい。
そう、今の愛車のRX-7(FD3S)は好きだけど、別に次のRX-7には興味も期待感もないのだ。
個人的にはドア二枚のスポーツカーが好きなので、今後も、そういう車種にしか興味がないだろうし、それが、また、たまたまマツダ車になることはあるかもしれないけどさ。
とにかく、今は、次期RX-7がどうのこうのと言っている場合じゃなくて、日本車からスポーツカーがなくなる危機を憂えるべきだよね。
大分、話が脱線したけど、スポーツカー車種専門誌が今回、1つ消えて、日本車のスポーツカーの認知度がまた下がって、日本車スポーツカーの絶滅の危機が一層進んでしまったことが悲しい。
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単発のムックなら復活はあるかも?