NVIDIAは皮下散乱を局所的な皮下散乱と大局的な皮下散乱に分けて実装を行いました。
局所的な皮下散乱は、例のテクスチャ座標系で拡散反射の陰影処理結果をブラーでぼかす実装で擬似的に再現できる…みたいな話題として前回まで紹介してきたわけですが、今回は、大局的な皮下散乱のお話です。
西川善司の3Dグラフィックス・マニアックス第63回
表面下散乱によるスキンシェーダ(7)~表面下散乱とスキンシェーダ(5)
http://journal.mycom.co.jp/column/graphics/063/index.html
NVIDIAがいう大局的な皮下散乱とは、そのシーンに充満する光が、半透明オブジェクト全体に及ぼす皮下散乱のことをいっています。
これは、まず最初に、レンダリング対象の半透明オブジェクトの厚みをレンダリングして、その厚みに応じて光源色の影響を強くする…という実装で擬似的に再現しています。
NVIDIAは、これを特にTSM(TSM:Translucent Shadow Maps)と呼称していました。
このTSMはNVIDIA GeForce 7800用のデモ「Luna」で活用されたテクニックとしても知られています
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