今回からPRT(Precomputed Radiance Transfer)、すなわち
事前計算放射輝度伝搬の話題です。
字面だけ見るとめまいがしそうなくらい難しそうなキーワードですよね(笑)
たぶん、日本の歌謡シーンで、この言葉が、歌詞に盛り込まれることはないでしょう。
♪君の魅力を事前計算放射輝度伝搬で近似して求めたいよ~ 時間をいくら掛けても~♪
みたいな画期的な歌詞を作れるシンガーの登場に期待したいところです。
西川善司の3Dグラフィックス・マニアックス第65回
事前計算放射輝度伝搬(PRT)~PRTとは?
http://journal.mycom.co.jp/column/graphics/065/index.html
現在の3Dリアルタイムグラフィックスは基本パイプラインでは直接光からのライティングしか出来ませんが、これを"なんらか"のテクニックで拡張して、相互反射や二次光源(あるいはもっと)からのライティングを実現していこうという動きが台頭しています。
これが、3Dゲームグラフィックスなどでも、ホットなテーマとなりつつあるGlobal Illumination=大局照明です。
この大局照明の実現手段の一例がPRTということになります。
ボクの中で、一番わかりやすかったPRTについての解説はCEDEC2006 IMAGIRE DAYの田村尚希氏の最新動的PRT事情の講演でした。
この時のレポートは毎日コミュニケーションズのマイコミ・ジャーナルに
寄稿してあります。
今回からは、しばらく、あの伝説的な田村氏の講演を復習する形の内容をお届けしようと思います。
なお、当時の田村氏が発表したスライドは
ピラミッド社のR&Dサイトに掲載されています。
そちらも是非参照してください
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