E3の時にアメリカから買ってきたブルーレイの「
THE UNINVITED」を見てみました。サイコスリラー系のホラー映画です。
ネタ不足に悩むハリウッドは(アメリカから見ての)外国映画のリメイクに明け暮れていますが、とくにホラー分野はリメイクが目立ちますね。
実は、この「THE UNINVITED」も韓国ホラー映画「箪笥(たんす)」のハリウッドリメイク版です。
日本でもそろそろ公開予定になるはずですが、一足先に見てしまいました。
原作は見てないのでよく知らないのですが、感想を端的に言うと、低予算さを全く感じさせない素晴らしいデキでした。終わったときに「ほほー」と手を打ってしまったほどです。
ジョン・キューザックの「アイデンティ」、ニコール・キッドマン「アザーズ」、ブルースウィリスの「シックスセンス」、ロバート・デ・ニーロの「ハイド・アンド・シーク」など、あの系統のどんでん返し系ホラーが好きならば大満足なはずです(笑)
病気の母親を火事で亡くしてしまった主人公の少女、アンナは、そのショックで、心に傷を負ってしまい、火事の晩の悪夢を何度も見てしまうため、その治療のために精神病院に入院していました。
しかし、悪夢と向き合うことが出来るようになったアンナは退院することができ、めでたく姉と父親と暮らせるようになります。
湖の畔のお屋敷に着いて、10ヶ月ぶりに姉アレックスと再会し、自室に戻り安堵の息をつくアンナでしたが、お屋敷には「招かれざる人」(THE UNINVITED)が住み込んでいました。
それは、病気の母親を看病していた住み込みの若い看護婦レイチェルです。
母親の死後、父親に取り入って、完全に母親気取りで住み込んでいるのです。父親は母親の死から1年も経っていないのに、完全にこの看護婦レイチェルの美貌にメロメロなのです。
アンナは家に戻ってから、母親の幽霊を見るようになり、それは母親を死に至らしめた火事がレイチェルの仕業だということをほのめかすのでした。また、見知らぬ三人の子供の幽霊を見るようになり「次に殺されるのはおまえだ」という警告のようなメッセージも受けるようになります。
アンナの幽霊話に耳を貸さない姉アレックスも、レイチェルが偽名を使っていることを知ってからは、レイチェルの陰謀説に耳を傾けるようになり、姉妹は父親をたらし込んでいる看護婦レイチェルの秘密を暴くために力を合わせるのです。
母親の霊は何を訴えているのか。
三人兄弟の子供の霊の警告の意味とは?
母親を死に至らしめた火事の真相は?
美しくも怪しい看護婦レイチェルの正体は?
なんだか、見ていると、ホラー要素を組み込んだ素人探偵映画なのかと思い始めるのですが、実は全然違っていて、中盤からグググっと物語が急展開していきます。
最後のどんでん返しは、「なるほど…オープニングのフリはこれか!?」と、驚かされるものの、かなりすっきりさせられます。
物語はちゃんと結末を迎えるのですが、このときアンナ視点で見るとすがすがしく、一方で俯瞰視点で見るととても後味が悪い、というとてもユニークな物語の収束の仕方をしています。
サイコスリラー系でありがちな、無理矢理な合成甘味料的な余韻ではなく、起承転結がしっかりした物語が完璧に完結したときに生まれる、腰のある余韻が素晴らしいと思いましたね。
出てくる女性達がティーンから年増女まで、全員とても可愛いのでそこも見所ですかね(笑)
Comments
ゲームのMAX PAYNEの映画化作品です
北米ではブルーレイが出ているのでもう持ってますけど、なかなか面白かったですよ
ただ、ゲームと違ってマックスが全然銃を撃ちません(笑)