ゲーム映像(画面ショット)を取得する場合、PCだとFRAPSやHyperSnapといった画面キャプチャーツールが定番となるわけだが、家庭用機だとそういうツールはないのでナニか別の手を打たなければならない。
特に今世代機はwiiを除けば、出力映像はハイビジョンなので、ハイビジョンをそのまま録画することをかんがえなければならないんだけど、これが色んな意味で難易度が高い。
まぁ、賢い前人達が、この分野のノウハウを蓄積しているわけなんだけど、自分なりに調べてみた。
●ハイビジョン映像をHDMI経由、コンポーネントビデオ経由の両方で録画できること
●ゲーム機からの映像を録画しつつも、その映像はテレビ等にパススルー接続できること。つまり、ゲーム機からのリアルタイム映像を遅延無しで表示しつつ録画できる能力があること。
大体このあたりの条件を設定して調べてみたところ、以下の2候補が挙がった。
1つはLancerlinkの「
HDMI入力フルハイビジョンHDレコーダー HD-VR80G」
80GBのハードディスクを内蔵していて、HDMI入力やコンポーネントビデオ入力から単体でH.264録画できるという優れもの。
当然、入力映像のパススルーに対応しているので遅延無しで、映像を見ながらの並行録画ができる。
価格は14万8000円。まぁ、半業務用機器だから価格はこんなもんか…。
もう一つは、PCに挿して活用するキャプチャカードタイプのBlackmagic
Designの「
Intensity Pro」
こちらはPCI-Express x1スロットに挿すことになり、録画品質は完全にホストPCの性能に依存する。つまり、エンコーディングチップは搭載されていない。
とはいえ、こいつは、
約2万円という価格の安さが魅力。
狭いブラケットながら、HDMI、アナログの全系統のパススルーに対応。凄い…。
ただし、既に運用している前人達からは「RAID0のハードディスクじゃないと録画がきつい」という報告がある。
なんかこれ専用にPCを組むとすると、結局、前出のLancerlinkのHD-VR80Gと同じくらいの値段になりそう…(笑)
そうそう。これとはちょっと話はずれるが、最近は、E3などのプレスカンファレンスでは、放送局向けにハイビジョンのオフィシャルカメラ映像のお裾分けをするようになってきている。
ボクはSD録画機材(DV録画機)しか持っていないので、こうしたプレカンではコントロールにお邪魔して、パッチベイにSDラインを繋いでもらって録画させてもらっているのだけど、大手放送局は既に当たり前だけど、HD録画機材を持ってきて接続してもらっている。今年のE3はソニーもマイクロソフトもHD-SDIラインを開放していた。
ちなみに、こうした放送局向けのハイビジョンラインはHDMIではなく、HD-SDIできているので、前出のような機材では録画できない。
携帯型のHD-SDI録画機という括りで行くと、たぶん、いまは、パナソニックの「
メモリーカードポータブルレコーダー“P2ポータブル” AG-HPG20」これだけなんじゃないかな。
録画メディアはP2カード(SSD)。
さすがにプレカンの録画だけのために60万円は散財できないので、当面は手持ちのSD録画機だけで頑張るけど。ただ、プレゼントされたら嬉しい商品かも(笑)
Comments
本来はマニアさんやプロ向け製品なのでしょうが、アナログ時代に慣れた人などはレコーダにHDMI入力があって出力と入力をつなげばダビング出来るんじゃない?って考えて「うちのレコーダにはハイビジョン入力がない」と問い合わせてくるんだとか。
レコーダやビデオカメラなど、単にHD画質のモノがやってきてキレイになりました!って店頭で宣伝してるほど簡単じゃない奥深いところが一般の方の混乱を一層招いている気がしないでもありません。