CEDEC2006で元ピラミッド、現シリコンスタジオの田村氏が発表したPRTの講演復習編も終局編になります。
最も基本となる「固定シーンのPRT」から、「オブジェクトは変形しないが動けるPRT」にまで話が展開したわけですが、次はついに「オブジェクトが動くし、自身が変形する動的PRT」の話題に到達します。
いわば
ほぼ完全な動的なPRTということになります。
完全動的なPRT…とはいえ、基本的な考え方は、前回までの「オブジェクトは変形しないが動けるPRT」と同じで、PRTの計算の単位を球体にしてしまい、変形するオブジェクトは、大小の球体の集合体として見なして近似して計算するのです。
西川善司の3Dグラフィックス・マニアックス第72回
3Dモデルの変形までが可能な動的PRT(1)~3Dモデルの変形に対応した動的PRT技術の台頭
http://journal.mycom.co.jp/column/graphics/072/index.html
球体はどう向いても球体ですから、前回までの「オブジェクトは変形しないが動けるPRT」における考え方の基本だった「他者へのPRT」「自身へのPRT」についても単純化できます。
最新技術や応用技術も基礎技術をどう工夫して使っていくかの積み重ねなんですねぇ。そういう技術の発想の仕方にも「へぇ」と感心させられます
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