SHEXP技法での動的PRTでは、登場する3Dモデルを全て球体にしてしまう関係で、自己遮蔽やShadow Fieldsの事前計算を単一の球、1個に限定できるようになります。
PSF技法では球面調和関数のスケーリング係数からなる遮蔽係数ベクトルを保持していましたが、SHEXP技法では、SH LogとSH Expの仕組みを活用するために、この係数に対してあらかじめSH Log演算を行ってしまい、SH Log空間の値として持つようにする工夫を盛り込んでいます。
この工夫により、遮蔽構造の合成(統合)処理の中間計算を負荷の高いSH Triple Productではなく、加算のみで処理できるようになるのです。
西川善司の3Dグラフィックス・マニアックス第73回
3Dモデルの変形までが可能な動的PRT(2)~SH LogとSH Expとは?
http://journal.mycom.co.jp/column/graphics/073/index.html
高校数学で習う公式に「複数の掛け算(積)はその数のLogの総和をExp(指数算)した値に等しい」というものがありますが、あれを応用するんですね。
数学者って、ほんと、どういう頭の構造になっているのか…。凄いですね
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