サンフランシスコに行っていたのは、このGTC(GPU TECHNOLOGY CONFERENCE)のためでした。
カンファレンス名にGPUとあるのに、グラフィックスの話は(ほぼ)なしという一風変わったもので、その基調講演では、NVIDIAの次世代(新世代)GPUコア「FERMI」コアの発表がありました。
ただし、FERMIコアを使った具体的な製品名のアナウンスは無しです。
GeForceブランド、TESLAブランドのいずれの型番もアナウンスはなく、登場までしばらく時間が掛かることをほのめかしました。
GTC - NVIDIAがGPU特化の開発者会議を開催~基調講演で新世代GPUのFERMIを発表
http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/10/04/gtc01/index.html
結論を言えばWindows7のローンチには間に合わないと見られており、当面DirectX11対応GPUは競合AMD RADEON HD5000シリーズのみ…ということになりそうです。
NVIDIAのFERMIコアベースの製品が出てくるのは早くて今から三ヶ月後、高確率で半年後といわれています(半導体業界関係者の意見)
NVIDIAとしては、今回の発表は、株価対策、あるいはユーザーへのサービスを兼ねての「やってます」アピールだったといえます。
ただし、アーキテクチャ的には、かなり手が入っていて期待は出来ます
しかし、それにしても30億トランジスタって凄いですね
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Comments
春のIDFでシリコンが出てきたことからテープアウトもFermiより5ヶ月以上早く、当然デバッグも進んでいるはずで、高い確率でearly 2010に出てくるでしょうね
ちなみに、海外ではCharlie Demerjianという記者がLarrabeeはSteppingがB0になって多くのバグが取れたという記事を書いてます
(Charlie Demerjianは過去にNehalemやQPIの仕様をすっぱ抜いたりもしており、Intelの記事はクオリティが高い)
ということで、グラフィックス方面のRadeon 、汎用計算方面のLarrabee、この二つに挟撃されてFermiは死んでしまうんじゃないかと思ってます