RADEON HD5800シリーズのアーキテクチャ解説、第2回、中編です。
RADEON HD5800シリーズは、DirectX11対応の最初のGPUとなりますが、内部アーキテクチャ的には、RADEON HD4800の2コアを1コアに集約したものということができます。
その理由の詳細は記事を読んで欲しいのですが、非常に分かりやすい形で各機能ブロックがデュアル化されています。
西川善司の3Dゲームエクスタシー
「ATI Radeon HD 5800」徹底分析(2)~理にかなったスペック強化
http://www.4gamer.net/games/085/G008506/20091016074/
基本的なStream Core(Streaming Processor)のアーキテクチャや5基一組に考えてVLIWマシン的に処理を実行させる構造も変わりません。
ただし、世代が新しい分、各部分はリファインれさていて高効率化は果たしています。
例えば,2×2ベクトルの内積演算命令の2命令同時実行への対応や,依存関係のある積算と和算の同時実行への対応などの改良がそうですね。
たぶん、今後もAMDは大きくこの構成を崩さず、リファインを重ねて「3Dグラフィックスプロセッサ」としてのGPUの進化をさせていくんでしょうね。
TFLOPS競争の行方も気になるところです。
車で言うところの馬力競争みたいなモンで、その数値は現実的な意味合いはほとんど持たないわけですが、その数値の比較自体は楽しいモンです。
今回の最上位RADEON HD5870は2.72TFLOPS。
まだ未登場のライバルのNVIDIAのFREMIベースのGeForceは、ウワサでは2TFLOPSには行かない、もしくは2TFLOPSそこそこともいわれています。
はたして…?
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