アンチャーテッド2、クリアしました。
中級と上級で、一周ずつ、合計二周。
宝物は結構まじめに取っていたつもりだったけど2周終わった段階で72/100個。
「1」はPS3用3Dアクションゲームとしてよくできていましたが、「2」は今世代のゲーム機向けエンターテインメントとしてみてもよくできていたと思います。
時系列をスワップして最初にクライマックスを持ってくる語り口はハリウッド映画で時々見られるやり方ですが、ゲームにこの手法を持ってきたのはちょっと斬新でした。
「1」はゲームの舞台が島内に限定されてましたが「2」はロケーションが豊富でスケール感もグレードアップしてましたね。
「1」の時は「トゥームレイダー」のまねごと…みたいなイヤミも聞かれましたが、今作「2」では、なんというか考古学アクションアドベンチャーとしては「トゥムーレイダー」最新作よりも王道を行く作りになっていて、アクションも謎解きも満足度が高い気がします。
それにしても「1」が売れなかったためにマーケティング戦略上「2」のナンバリングを外しちゃった日本版、次回「3」が出たときにはどうするんでしょうね(笑)
これ、絶対「3」も出ますよね。
さて、このアンチャーテッド2。グラフィックス的には文句なしに及第点以上が挙げられるんじゃないでしょうか。
水面はシーンによって鏡像が出たりでなかったりとか、影の毛羽立ちとか、細かく見ていくといろいろ見つかりますが、PS3のポテンシャルを考えるとお見事としかいいようがないです。
顔は、イベントシーンだけ、画面座標系ブラーの疑似スキンシェーダみたいなのやっている感じでしたね。
ただ、顔面アニメーションはアゴなどの骨格ががあまり動かないせいか、クチパクっぽくみえてしまって損している感じです。「バイオハザード5」を見たあとだと、もうちょっとここは頑張って欲しいと感じてしまいました。
物理シミュレーションは「1」の内製から、「2」ではHAVOKにしたそうですがいい感じに統合されてました。車両物理はちょっと変でしたけど。
そうそう、イベントシーンは、エンジン内インゲームシネマをリアルタイムで実行しているときと、インゲームシネマのレンダリング結果をMPEGムービー収録したものを再生しているときとがありました。気がつきましたか?
シングルプレイコスチュームを「デブ」に切り換えると分かりやすいです(笑) MPEGムービーのときだけ痩せるので
たぶん、ローディング時間に配慮したからかな。
そうそう。
英語音声で日本語字幕でプレイしていたら、何ヶ所か、
誤訳に気がつきました。
意図的なのかも知れないけど、気になったのでトリビア的に一応、記しておきます。
まず、後半の雪山でのテンジンとの探検シーンのラスト。
英語音声ではネイトがここにある約70年前の死体は全て「ナチス」の人間のものだ、といっているのに日本語字幕では「テロリスト」のものだ、となっているんですよね。
「ナチス」と「テロリスト」だとだいぶニュアンスが違うと思うんですけど…。
あと、エンディングでの最後の最後のロマンティックな台詞のやりとりにも。
エレナが「私が死にそうになったときの怖さは10段階でどのくらい?」と聞くシーンで、ネイトは「4だ」と照れ隠しで低い数字を言ってしまいます。
英語では、「4」を押し通せず、最後の最後で「じゃあ5で? これでいいだろ」(I give you five. How's that?)といっているんですけど、日本語字幕では最後の最後まで「4だ」とネイトが言い切るんですよね。
英語音声だとエレナのごり押しに負けかける、ネイトのヘタレぶりが出てていい感じなんですけど、日本語だと最後まで"照れ"を押し通す頑固な感じになっていて、微妙にニュアンスが違っています。
まあ、たぶん、洋画字幕っぽい意(違)訳的雰囲気、いうなれば"戸田奈津子"的字幕ということなんだとおもいますが…。
あと、なんで英語音声では確実に
チンタマーニって言ってるのに、日本語では
チンターマニになっているんでしょう?
やっぱり天下のソニーも
キンタマには遠慮したんですかね(笑)
Comments
技術的云々と言うよりも、このゲームは「ゲームとして面白い」です。
ちなみに、ディスクにメイキング映像が収録されていますが、SPEはGPU負荷の低減のために総動員されている感じです。
最近はSPEでポストプロセスをやるのが流行ってきていますが、アンチャーテッド2でもこのトレンドに乗っていますね。
なお、来年のGDCでは色んなアンチャーテッド2のセッションが出てくるんじゃないでしょうか。
文章を見る限りはそう思えるのですが、
その辺りについて触れるのはまた別の機会でしょうか?