CEDECのIMAGIRE DAYの常連登壇者としてもお馴染み、実力派ミドルウェア開発スタジオのシリコンスタジオ社が開発した3DアクションRPGが、この「3Dドット・ゲームヒーローズ」(Playstation3対応ソフト)です(販売はフロムソフトウェアが担当)。
今回、このゲームのレビューを好き勝手にやらせていただきました(笑)。
立てよ、勇者たち!…3Dドットで。
ドット世界の住人が3Dの世界を大冒険!・3Dドットゲームヒーローズ - Impress Watch
http://ad.impress.co.jp/special/fromsoftware0910/
このゲーム、8ビットパソコン、あるいはファミコン時代のアクションRPGをネタにしたパロディが満載のゲームなんです。
2D-RPG世界の王様が、「これからは、3Dの時代じゃ!」といって突貫工事でゲーム世界を3D世界にしたら、
16×16ドット基準の変な3D世界になってしまって…というお話。
魔王を封じた宝玉を悪神官が持ち出して失踪。6人の賢者が治める神殿も沈黙して、国王の娘は行方知らず…という、どこかで聞いたことのあるプロローグも、実は「
あの時代」のRPGの最大公約数的なパロディです。
んでもって、王国を救うのはフラリとやってきた旅の勇者ときます。もちろん。
この作品。1つ、とても面白い設定があるので紹介します。
2D-RPG世界を中途半端に3D化したこのゲーム世界では、なんと
プログラマブルシェーダーが魔法扱いなんです。
主人公のプレイヤーがまず、最初に覚えるのが「
パララックスマップ」のシェーダー魔法(笑)
一見しただけでは単なる平面の石版。
これにパララックスマップのシェーダー魔法をかけると凹凸が浮き出てきてヒントを記載した文字や地図が読めるようになります。
そうです。パララックスマップは、平面ポリゴンに視差(パララックス)にも対応した陰影を付けて微細凹凸を際立たせる3Dグラフィックス技術(シェーダーテクニック)ですよね。
それが3Dドット・ゲームヒーローズの世界では「謎解きの魔法」になっているというわけです(笑)
この他、平らな地面に、見かけ凹凸な衝撃波動を作り出す
「ノーマルマップ」のシェーダー魔法やら、ゲーム世界を
プロシージャルに凍り付かせてしまう「フローズンシェーダー」の魔法(上)なんてのも!
記事には動画もたくさん上げているので是非見てみてください。
笑えること必至です。
それにしても、シェーダー技術を魔法として…というか「お笑い」に活用する着想。さすがシリコンスタジオといったところですかね(笑)
この無理矢理3D化なゲーム世界のネタのパターンって、他にも使えそう。
たとえば2Dスクロールシューティングゲーム世界にも適用したら面白そうです。
有名タイトルはいっぱいあるし、パロディネタはきっとよりどりみどりだろうし。
次回作は、何か別のゲームジャンルで見てみたいところです。
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