パイオニア、カロッツェリアのCarWatch向け広告企画を担当しました。
前回、
楽ナビのAVIC-HRZ900の試用レポートをやりましたが、今回は製品というよりは、パイオニアのカーナビの各製品ラインナップの位置付けと、カーナビ製品を支える根幹技術にスポットをあてています。
全ての道はカロッツェリアに通ず
「カーナビの本質」を追求し続けるシリーズの「真実」Report by 西川善司 - Impress Watch
http://ad.impress.co.jp/special/pioneer0911_2/
パイオニアのカーナビはカロッツェリアブランドとして提供されていて、製品ラインナップとして大別すると3つのシリーズからなっています。
1つはハイエンドシリーズの「サイバーナビ」、メインストリームの「楽ナビ」、そしてPNDクラスの「Airナビ」です。
「サイバーナビ」の最新フラッグシップ「AVIC-VH9900」
サイバーナビは最新技術を積極的に取り入れた製品で、「何か新しいこと」はほとんどこの製品シリーズから搭載されます。今でこそ当たり前となった記録データメディアとしてHDDですが、カーナビにHDDを世界初採用したのがこのサイバーナビシリーズでした。
一度再生した音楽CDは全て自動的にHDDにMP3化して記録してしまう「ミュージックサーバー機能」や、実際に走行している自分以外の車からの走行情報を元に道路状況を分析するプローブシステム「スマートループ」もサイバーナビからの採用でした。
楽ナビのフラッグシップ機「AVIC-HRZ900」
楽ナビはサイバーナビの機能を「楽」に使えるようにリファインした普及機に相当します。大体、サイバーナビの2年前のモデルとほぼ同等機能になっているとのことで、確かに、今や楽ナビも、スマートループに対応していますし、ミュージックサーバー機能も搭載されています。
確かに一般ユーザーはこちらで十分だといえますね。
エアーナビの最新型「AVIC-T20」
Airナビは当初はクラウドコンピューティング的に、地図情報もサーバー側にストック、なんとルート検索までもサーバー側でやっていたのですが、最新モデルでは、スタンドアローンとしても使えるPND機として生まれ変わっています。
他社製PNDはどちらかと言えば「安かろう悪かろう」の世界なんですが、パイオニアのAirナビシリーズは初代機のクライアントサーバーシステムの遺伝子が受け継がれているので、PNDながら、なんとスマートループ機能を有しています。ここは大きな訴求点ですよね。
記事では、パイオニアでも、カーナビにおいて最も基本的な機能であり、最も重要な自車位置精度についても伺っています。
パイオニアでは「どんなにカーナビが高機能になったとしても自車位置に誤差があっては全く意味をなさない」という理念があり、この点については圧倒的なこだわりを持って開発に臨んでいるのだとか。
「自車位置なんてGPSでとれるじゃん」といわれそうですが、GPSがとりにくいビル群の立ち並ぶ都心部、トンネルの多い山間地や都市分の高速道路などではこれがうまく行きません。
自律航法ユニットは車速パルスや加速度センサーで自車位置を推測しますが、これでは実は不十分なのです。
例えば航空写真的な地図の上では100mの道。実際にこの道が傾斜していると、実走行では100mにはなりません(長くなる)。
坂を下ったり上った先で道を曲がる際など、案内のタイミングがおかしい…なんて経験したことないですか。あれはこうした悪条件が重なったときに起こりうるエラーです。
現在、パイオニアのナビも他社製のナビにも傾斜センサーがあるので、傾斜路を走行していることは自覚できていて、この情報を元に自律航法ユニット~の情報に補正を掛けて自車位置を推測することが出来ますが、これでも不十分です。
地図データ側に傾斜データがなければ、実走行距離との誤差は避けられないからです。
で、現状、地図データ側にも全ての道に傾斜情報が埋め込まれているのはパイオニアのナビだけなんですね。パイオニアのカーナビと他社製ナビの自車位置精度の違いは、実は根本的な情報量の違いから来ているというわけです。
まぁ、これは自社地図会社のインクリメントP社を持っているところの強みだともいえるかもしまれせんが。
取材時にはパイオニアのカーナビに登場するアイコンキャラのナビ子さんの話題でも盛り上がりました。
現在のナビ子さんは2Dのイラストベースですが、これがラブプラスのヒロイン達みたいな、インタラクティブな3Dグラフィックスになったら楽しそうですね。
ちなみに、サイバーナビあたりだとかなりハイスペックなGPUが載っているので(AVIC-VH009はPowerVR系だった)、技術的には全然出来るはず。
パイオニアとコナミ、コラボしたら面白いのに。
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