マイコミジャーナルにて「
アンチャーテッド2」をレビューしました。
不遇の名作!? トップクラスの完成度は健在 - PS3『アンチャーテッド 黄金刀と消えた船団』
http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/12/09/uncharted2/
個人的には、
PS3の今冬タイトルとしてはイチオシです。
前作も良くできていましたが、単発で後が続かない「一発屋的な匂い」もしていました。
ですが、今作の登場で人気シリーズになり得そうな感じが出てきましたね。
今作でエレナ、サリーの2人が再登場してきたことで、キャラクターの役どころが板に付いてきて、なんというか、今後のシリーズの長期化にも耐えうる世界観の広がりが出てきたんではないかと思います。
逆に、長期シリーズなのに、この世界観の確立に伸び悩んでいるのがトゥームレイダーですね。
主人公のララ・クロフトは世界的に有名ですが、それ以外の脇役と言えばほとんど台詞のない執事くらいなもので世界観を象徴する脇役陣がイマイチなんですよね(クロイ博士とかもいたけど…印象薄い)。
トゥームレイダー6でカーティス・トレントという二枚目の超能力者の男を出しましたが、この「6」のお話は事実上なかったことになってしまったのでララの恋バナ展開は失敗。
トゥームレイダーはこの後、開発会社まで変えて心機一転、新シリーズとして「トゥームレイダーアニバーサリー」「トゥームレイダー・レジェンド」をリリースしたんですけど、世界観のイメチェンをやりすぎてしまった感があります。執事がしゃべりすぎですし、なんか見たこともない2人の取り巻きの男達が当たり前のようにララ・クロフト邸に住み付いていて「だれ?こいつら?」って感じになってしまいました。
最新作の「トゥームレイダー・アンダーワールド」ではこの取り巻きのうちの1人が死んでしまってララ・クロフトが激昂するシーンがありますが、「死んだのってどっち?」感が強すぎて、イマイチ、プレイヤー側がララのテンションに感情移入出来ないというへんな温度差が出来ちゃっています。
トゥームレイダー新シリーズは、ゲームは最高に面白いのですが、世界観の拡大は失敗している感じが否めません。この突拍子もないイメチェンは、たぶん、映画版のトゥームレイダーを意識しちゃった弊害だと睨んでいますが…。
このあたりの話題は、下記で書いているので良かったらどうぞ
人気シリーズが完全復活! 最高級のグラフィックスも魅力 - 『トゥームレイダー:アンダーワールド』
http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/05/18/truw/index.html
だいぶ話題は逸れましたが、今作の登場で
●主人公ネイト――やるときはやるが基本的にはヘタレ路線
●サリー爺さん――スケベなお調子者
●エレナ――「下心のある理性派」という今までのゲームにはいなかったスタイルのヒロイン
…という3人のキャクターのそれぞれの役どころがしっかりしてきただけでなく「歴史的著名人が関わった歴史ミステリーをSFに結びつける」という物語のプロットの方向性も固まってきた感じがありますね。
前作はドレイク海峡を発見したフレンシス・ドレイク卿、今作はマルコ・ポーロでした。この要素も今後の展開を楽しみにさせてくれる一大要素になっていると言えます。
そうそう。
"非"業界人に接客プレイで「PS3ってこんなゲームが遊べるんだよ」的なプレゼンで、このゲームを見せてあげるとウケがよくて、「もっと先を見たい」とよく言われます。
日本人のハートにも響くデキになっているようです。
ソニー(SCE)さん、この作品のPRをもっとがんばっ!
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