プロシージャル技術編の第二回です。
プロシージャルとシミュレーションの線引きって難しいと思うんですが、物理現象や自然現象など、現実世界の事象をなるべく正確に再現しようとするのがシミュレーションで、プロシージャルっていうのは、根拠はともかく、現実世界の事象を再現するのに近い法則性だけを抽出してその事象の再現に取り組む…というようなイメージと理解しています。
西川善司の3Dグラフィックス・マニアックス第78回
人工知性でコンテンツを生成するプロシージャル技術(2)
http://journal.mycom.co.jp/column/graphics/078/index.html
SIGGRAPH ASIA 2009のNVIDIA David Kirk氏の基調講演で、彼は「プログラマブルシェーダはシェーダーをプログラマブルにしたにすぎない。レイトレーシングは本当の計算によって映像を再現する手法だ」と言っていましたが、なるほど、ランバートの余弦則も、ブリン-フォンシェーディングも言われてみればプロシージャル的手法ですよね…。
Comments
シミュレーションのエッセンスを取り出して体系化して公式化したものがプロシージャル
ただ、シミュレーションとプロシージャルの線引きは難しいです
例えば海面の波動を模倣する場合など、プロシージャル的アプローチをとっても、突き詰めていったら結果的にシミュレーションになっていた…ということがあったようですし。
「プロシージャル」という言葉を調べていたら、
「プロシージャ procedure」を adj で使う場合に
「プロシージャル procedural」になるとOALDに載っていました。
となると、「レイ・トレーシング」は「シミュレーション」に含まれる言葉なんじゃ?
そして、「プロシージャル」とは、そのものズバリ ”順序よく”
でいいんじゃないかと思いました。
私は3DCGについては全くのシロウトなのですが、
ひょっとして最先端の人(αギーク?)にとって、
現在の3DCG手法は、まだ「順序が良くない」状態で、
彼らが認める”順序が良い”手法という意味で「プロシージャル」手法
と呼ぶんじゃないか?
David Kirk氏は、「シェーダーなんてプロシージャルとはいえないね。レイ・トレーシングこそプロシージャルさ。」と言っているような気がしてきました。
(まだまだ勘違いしてそうだ。)
御指南のほど、よろしくお願いします。
もしかしたら、
シミュレーション = 仮想現実(VR)、
プロシージャル = ”疑似”拡張現実(P? AR)
と言い換える事ができるんじゃ?と思ったりしました。
(思いっきり勘違いしてそうです。)
御指南のほど、よろしくお願いします。