SIGGRAPH ASIA 2009の一般展示ブースは、本家と比べるとかなり小規模でした。喩えるならば、規模的には地方物産展と同規模という感じでしょうか。
それでも、普段のIT系展示会などではお目にかかれないような製品が多数展示されておりました。
CG業界の人の間で話題となっていたのは、クレッセントが販売を手がけるフランス発の非接触型の3Dスキャナでした。
SIGGRAPH ASIA 2009 - ユニーク製品が多数、一般展示セクションレポート
http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/12/30/siggraph05/index.html
人間だろうが、ミニカーだろうが、実物大の車だろうが、約40cm以内の射程に入れて、スプレーガンでペンキでも塗るような感覚で光を照射するだけで、対象物の3Dモデルとフルカラーテクスチャが取得できてしまうんです。
巨大な物を取り込むときは、自動的に紡いでくれちやうので、適当に歩きながらフリーハンドで取り込めます。開発を担当した仏Noomeo社の担当者が言うには「巨大な船舶や建造物でも理論的には取り込み可能」だとのこと。
「鉄拳6」に水面の物理シミュレーションを提供したことで話題になったシミュレーションソフトウェアの専門スタジオのプロメテックソフトウェアのゲーム関連部門が独立してPhyziosとなりました。
iPhoneアプリなどと並行して力を入れて開発しているのは、2D物理シミュレーションに特化した「Phyzios Studio」で、ブースでは、これを体験できるようにしていました。
まさに「描ける物理」という感じですね
インタラクティブアートだけでなく、ビジュアルプログラミングによるゲーム開発も出来るようになっているのがユニークです。
これまた喩えるならば、「2D版のLittle Big Planet」といった感じで、今後の展開が楽しみです。
このPhizios Studio、なんとiPhone版もあって、これについては記事で紹介していますので、よかったら見てみてください。
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