プロシージャル技術による植物モデルの生成の話題の続きです。
カルガリー大学のPrzemyslaw Prusinkiewicz教授は、実在の植物に似せるために植物の成長ホルモンの分泌と成長法則(Inflorescence Model)にまつわる研究を行い、これを実装した報告を行いました。
詳しい内容は記事を参照して欲しいのですが、もともと「植物ってフラクタル理論から似せられるよね?」という着想から始まった研究が、最先端の研究ではその理論構築が系統立って行われるまでに至っているというところが凄いですね。
西川善司の3Dグラフィックス・マニアックス第83回
人工知性でコンテンツを生成するプロシージャル技術(7)
http://journal.mycom.co.jp/column/graphics/083/index.html
下に示した図は、Przemyslaw Prusinkiewicz教授らの研究発表の一例で、ヒマワリの花をL-SYSTEMによって再現したものです。
植物のプロシージャル生成は、ミドルウェアがかなり実用レベルに達してきており、最新の人気ゲームへの採用も多く見られます。
最も有名なのは米Interactive Data Visualization社の「SpeedTree」でしょう。
これは「グランドセフトオートIV」(上の表題画像)をはじめ、様々な人気タイトルへの導入実績があります。
そんな植物のプロシージャル生成の開祖的存在のPrzemyslaw Prusinkiewicz教授が記した著書が以下になります。ちなみに、残念ながら日本語化はなされていないようです。
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