AQUOS開発ストーリー、AQUOS LX1編の最終回です
最後はサウンド周りです。
テレビは薄型化が進んでいますが、映像はともかく、サウンド性能は薄型化によって圧迫されて、一部の製品では、ブラウン管時代よりも音質が悪いものもあります。
テレビは画質ばかりが取り沙汰されがちですが、実際、音が悪いと、映像体験としての価値はだいぶ下がってしまうんですよね。
AQUOS史上、最も美しいサウンドを目指して ~LX1シリーズの次世代高画質に見合う次世代音質の開発~
https://aquos.jp/inside/story/26.asp
AQUOS LX1シリーズはメインストリーム機でありながらも、サウンド性能にかなり真剣に取り組んだ製品です。
実際に
LX1の実機を評価したことがありますが、この時にサウンドの良さに感心した…と記しています。
この時、シャープ担当者から「そこまでほめてもらわなくとも」とご謙遜の意見を頂きましたが、実際、当時メインに使っていたテレビのサウンド機能よりも相対的には音質は良かったのです。
さて、LX1シリーズのサウンドの良さの秘密は、薄型テレビにしては贅沢な2.1CH3ウェイ6スピーカーのサウンドシステムにあります。
とくに低音がしっかりしているのは新搭載となった低振動ウーハーのDuo Bassの恩恵が大きいようです。
これは2基のウーハーユニットを背中合わせに配置することで、ユニットの駆動に伴う反作用の力(余分な振動成分)を正確に打ち消すもので、音量を上げても"びびり"音とならずにしっかりとした低音を出してくれます。「2基のスピーカーで振動を打ち消し合わせる」という発想自体は新しくはないのですが、Duo Bassでは振動の発生源でダイレクトに振動を吸収する構造をしているのが特徴となっています。
テレビ選びの際、候補製品が画質が拮抗していた場合、サウンドの善し悪しを最後の決め手にするのはアリだとおもいます。
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