立体視テレビがどんどん出てきますが、これをNVIDIAの3D VISIONに流用する技術がNVIDIAより発表されました。
ということは、今、発売されている120Hz駆動対応の23-24インチ程度の3D VISION対応液晶モニターは不要になるんでしょうか。
「いや、そうでもないみたい」…というのが今回の話題です。
【(善)後不覚】3D立体視談義その3~3DテレビだとフルHDで立体視ゲームをプレイできないワケ
http://www.4gamer.net/games/095/G009575/20100512057/
HDMI1.3で、60fps(60Hz)を超えるハイフレームレートの伝送に対応したはずなのですが、HDMI1.4aで規定された立体視フォーマットは
1280×720ドット(720p)の60fps
1920×1080ドット(1080p)の30fps
までなんですね。
つまり、
フルHDでの30fps超の立体視ゲームプレイは出来ないと言うことです。
どうして出来ないか…の技術的な解説は記事の方を参照してください。
1080p/60fpsの立体視フォーマットが規定されていないのは、「HDMI1.4a時点では」ということなんでしょうけど、イニシャルリリース時の規格というものが以降も支配的になるのは民生機の世界ではよくあることなので、しばらく1080p/30fps縛りの時代が続くのかも知れません。
困ったことに映画ソフトの世界では1080p/24fpsが標準ですし、これを変えることを嫌がる文化がありますからね。ソフトの方が積極的に1080p/60fpsの立体視に対応してくれないとハードウェアは「変える必要ないじゃん」という風潮に陥ってしまいます。
また、1080p/60fpsの立体視ソフトは2Dの1080p/120fps相当…すなわち一般的な2D映画ソフト(1080/24p)の5倍の容量になりますから、ブルーレイの容量の圧迫やビットレート限界の方も気になりますし、仮にちゃんと収録したとしても、そのデコードは、PCベースの3Dプレイヤーでは簡単でしょうけど、その要求仕様を満たす民生機の3Dプレイヤーを構成しようとすると結構ハイコストになりそうです。デコードプロセッサもそうですけど、メモリ関係も。
自分としては、テレビメーカーの開発陣とのミーティング時にはこの辺りの仕様改善をプッシュしていこうと考えています。
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