2010年後半にはもうすぐ、RADEON HD6000系が発表されるウワサがありますが、とりあえず、やっとATIもNVIDIAもDirectX11世代SM5.0対応GPUが出揃ったと言うことで、今世代のGPUのアーキテクチャ比較を整理してみたいと思い書いてみました。
【マイコミジャーナル特集】
GeForce vs ATI Radeon - アーキテクチャ解説で紐解くDirectX 11 GPUの真実
http://journal.mycom.co.jp/special/2010/gpu/index.html
AMDと一体化したATIは、以前のような「打倒NVIDIA」の情熱はなく、あくまでクールなAMDの「ビジネス主導」の開発方針を取ったといえます。リリース時期優先で開発を進め、RADEON HD4000系のアーキテクチャを2倍化してテッセレーションを追加しただけで、RADEON HD5000系を完成させました。
同社のスイートスポット戦略の甲斐もあって、Top to BottomでDirectX11世代SM5.0対応GPUの製品ラインナップを揃えてしまったことはマーケティングとして大成功だったと言えます。
一方、NVIDIAは、アーキテクチャに対しての大幅な改変を行ったこと、さらには不運な製造上のトラブルにも阻まれて、製品投入時期が半年も遅れたそうです。
ミスターGらの掴んだ情報によれば、普段のNVIDIAならばやらないような、あの不自然なFERMI予告事件の時には、実は、TSMC側のトラブルさえなければ、リリースが出来たんだとか。
まぁ、苦労はありましたが、NVIDIAのGeForce GTX400系はアーキテクチャ的にはモダンで、実際、洗練はされています。3DグラフィックスとGPGPU用途を高次元で両立させたデザインは見事ですね。
今後、早い時期にミドルクラスが出てくるはずですが、本当のATI対NVIDIAの勝負はこれが出てからでしょう。
それにしても、我々ジャーナリストが困っているのは、AMD(ATI)ジャパンの窓口が一新されてしまったことです。
業界紙でのニュースにもなりましたが、2009年12月には兄貴こと
土居憲太郎氏がAMDを退社してしまいましたし、アメリカのAMD(ATI)のHQで行われるアーキテクチャ解説説明会への案内を我々日本のジャーナリスト達に逐一知らせてくれたN女史も同時に退社してしまいました。最近では、長年ATIジャパンで活躍されていたT氏が、NVIDIAに移籍(笑)されたそうですし、AMD(ATI)とのコネクションがなくなってしまったんですよねぇ。
RADEON HD6000系の本国での説明会にはぜひとも参加したいのですが…
弱りました。
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