恒例の3Dゲームグラフィックス講座、E3編です。
今回は、まともに取材が出来たのが、Unreal Engine3.0(UE3)、Cry Engine3.0(CE3)とその他にちょっとだけだったので、あまり2010年を俯瞰視点で斬る…みたいな内容にはなっていません。
西川善司の3Dゲームファンのための「E3 2010」グラフィックス講座
定番のUE3.0から話題のPICA200まで。最新3Dグラフィックス事情
http://game.watch.impress.co.jp/docs/series/3dcg/20100622_376124.html
UE3の次期展開先としてiPadやiPhoneを狙っているあたりは、さすがビジネス上手のEPIC GAMESといった感じですよね。
記事では、iPadで実動しているUE3の動画を公開しているので興味のある人は是非ご覧になってみてください。
ライバルのCE3は開発ツールキットの立体視対応をアピールしていました。
立体視対応を謳うゲームや、ゲームエンジンは多いですが、開発ツールの立体視対応を積極的に訴えるのは珍しいですし、このご時世を考えると強い訴求点になるかもしれません。
個人的には、Bethesdaに買収されてしまった老舗id softwareの次世代エンジン採用作「RAGE」に興味をそそられました。
(買収劇後のJohn Carmack氏のコメントはこちらをどうぞ)
この新エンジンは、DOOMIIIエンジンの次世代版と言われ、id Tech5と呼ばれています。DOOMIIIがid Tech4だったので、順当なナンバリングです。
id Tech5にはMEGA TEXTUREテクノロジーと呼ばれるストリーミングテクスチャー技術が搭載されており、GPUのビデオメモリ容量を遙かに超えた数十GBに及ぶテクスチャデータをリアルタイムに取り扱うことを可能にします。この技術によりRAGEでは、テクスチャの反復パターンの分かりにくいオープンスペースシーンの作り込みを実現しています(上の写真)。
そうそう、テクノロジー面がどうこう…というのは別にして、「星のカービー」の最新作のグラフィックスには「やられ」ました。
ゲーム性との一体感のある新感覚ゲームグラフィックスには「まいった」の一言です。
是非とも記事内の動画を見てみてください。こうしたアイディアが飛び出してくるあたり、日本勢もまだまだ底力があると感じます。さすが!
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来年のGDC等でセッションがあると思いますけども...