久々の4gamer.net連載コラムの「(善)後不覚」です。
今回は、知っている人には、ほんと、ごく当たり前のことを書いています。
最近、現状のゲームを立体視に対応させる手法を聞かれるので、たぶん、一般ユーザーには結構興味があるテーマなんだと思って書きました。
(意外にも当たり前で簡単な内容の方が読者にはウケがいいのです)
【(善)後不覚】3D立体視談義その4~同じゲームでも3Dテレビの立体視プレイ時だとクオリティが下がる?
http://www.4gamer.net/games/095/G009575/20100712054/
結局、まとめると、PCはハードウェアのアップグレードでどうにでも出来るけど、PS3やXbox360では2D表示向けにフルチューンされたゲームをそのままのクオリティで立体視に対応させることはできない…ということをくどくどと解説しています。
そして、立体視に対応させるために、どういう手の抜き方があるのかの事例をを紹介しています。
ちなみに、ここでは紹介していませんが、
TRIOVIZのように完成フレームとZバッファの情報を元に、ポストプロセス的に立体視に対応させるミドルウェアも登場しています。これを用いると2Dフレームのレンダリング+α程度の追加負荷で立体視への対応が可能となります。
このTRIOVIZについての詳解は
「西川善司の3Dゲームファンのための「E3 2010」グラフィックス講座」にて行っていますので興味がある人はそちらをどうぞ。
このTRIOVIZは、確かに立体感はちゃんとしているのですが、最初から立体視を前提にして製作されたゲームと比べるとやや遊びにくさがあります。FPSやTPSなどの、立体的な照準精度を要求するゲームでは不向きです。
JRPGやシミュレーションゲームのような、立体視による立体感を雰囲気演出だけに利用するならば、このソリューションは意外に使えるかも知れません。
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