[SIGGRAPH]一般展示セクションレポート(2)

 SIGGRAPH2010レポートの最後、一般展示セクションのレポート後編です。

 下の写真はVIVANTEという新興の組み込み向けグラフィックスIPメーカーのブースレポートからの抜粋です。

 iPhoneを起爆としたここ昨今のスマートフォンブームに触発されて、こうした新興モバイル向けGPUメーカーが色々出てきていますね。まぁ、結局は数社に淘汰されていくんでしょうけど、こうした盛り上がる業界を見ているのは楽しいものです。

 VIVANTEはOpenGL ES2.0とOpenCLに両対応するそうで、今後の展開が楽しみです

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[SIGGRAPH]複合現実やプロシージャル,3Dスキャナなど,最先端技術を使った「製品」を紹介する,一般展示セクションレポート(2)このエントリーを含むはてなブックマーク
http://www.4gamer.net/games/116/G011649/20100811079/

 この他、この記事でレポートしたものとして注目しておきたいのは、キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)の複合現実(MR)ですね。

 キヤノンITSは「MRを本格的なビジネスに持っていきたい」…と考えているそうで、とても力が入っていました。

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 現実世界とCGの合成は、拡張現実といわれますが、複合現実は、インタラクションの対象を、現実世界とCGによる仮想世界の双方としたもので、ブースでは、ブース内を逃げ回る恐竜をHMD越しに追いかけるMRデモが体験できるようになっていました。

 ディズニーリゾートみたいな大型のアミューズメント施設で、実用化されたら楽しそうです。

 それと、プロシージャル技術による街生成エンジン「CITY ENGINE」の第3バージョンがリリースされたとのことで、Logitech傘下の“3Dマウス”メーカー、3Dconnexionブースの一角で展示か行われていました。



 CINTY ENGINEは、人間の街がどういう規則性で作られているのかを知識モデル、アルゴリズムとして実装したミドルウェアで、いくつかの最低限のパラメータを設定すると、説得力のある街並みを自動生成してくれる機能を持ちます。

 建物の構造ボキャブラリーに「破壊された街並み」のパーツ群を登録して、廃墟と化した街並みを自動生成するデモがとても興味深かったですね。

 Unreal Engine3でも建物のプロシージャルツールが実装されましたし、このジャンルは今後、盛り上がっていくかも知れません。
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