4Gamer.net連載コラム「(善)後不覚」の今回は、前回に引き続き、テレビ家ディスプレイ機器の表示遅延の話題です。
今回は、実際のゲームで、どう言った表示遅延が起きているのかを検証しています。
【(善)後不覚】一般的な薄型テレビは6フレームも遅れている!?~続・ゲーマーの敵「ディスプレイ表示遅延」の正体に迫る
http://www.4gamer.net/games/095/G009575/20101001007/
上の画面は一般的なテレビで高画質ロジックを有効にした状態(奥側の大画面)と、低表示遅延モードを搭載したテレビ(手前側の小画面)との表示遅延を計測した際のワンショットです。
表示情報の最上段の5桁の数字はフレーム番号を表示しているのですが、手前側の小画面よりも奥側の大画面側の数字が6ほど遅れているのが分かると思います。
機種によって違いはありますが、一般的なテレビで高画質ロジックを有効にしていると6フレームくらいは遅れていることが普通に起こっていると言うことです。
なお、詳しい検証内容については記事本編を参照してください。
実際のゲームでは、こんな違いになって現れます。
下の画面を見てください。
ここでは「ぶら下がり状態からジャンプ操作」を行っているのですが,下側の表示遅延の少ない2台ではすでにジャンプモーションに入っているのに対し,表示遅延の多い上側の2台はまだコンテナの縁に掴まったままです。
続いて、右上の46ZH500(低表示遅延モード)はジャンプに入りますが,表示遅延の大きくなる高画質ロジックを有効化したままの左上の46ZX9000はなお掴まったままになっています。
さらにその後になって、ようやく高画質ロジックを有効化したままの左上の46ZX9000ではジャンプモーションが始まります。一方で、表示遅延の少ない下側の2台では、既に主人公キャラは高々と上に飛び上がっています。
いま使っているテレビでゲームをプレイしていて,何となく操作感がもたつくなと思ったら,もしかしたらディスプレイ機器の表示遅延が原因かもしれませんよ…というのが、今回の話題なのです。
記事の方では、こうした映像を動画で示していますので、興味がある方は是非見てみてください。
一応、現段階で、本サイト「(善)力疾走」推薦のゲームユーザー向けテレビ、モニタとしては以下の3シリーズを推しておきます。
東芝レグザ RE1シリーズ
EIZO(ナナオ) FX2301TV
LGエレクトロニクス E50シリーズ
Comments
AVアンプを接続しての遅延は確かに興味深いテーマですね。AVアンプは1台しかもっていないから早急には難しいですけど...。(今回のテストは全部私物によるものですし)
なぜ現在の薄型テレビの表示が遅いのか…ですが、1フレーム分の情報が確定してからでないと適正な階調(ガンマ)カーブやカラーを確定できないからでしょうね。ラインバッファ程度でそれらを確定して表示を開始する製品もあります。今回の記事で紹介しているE2350VRやEIZOのFX2301TVなどはその類の製品かと思います。テレビではテレビの画質が重要視されるので、そうもいかないというのが現実なところでしょう。最新のレグザなどはテレビ画質とモニタ性能のバランスをとった製品ということができるでしょうか。
PCで書き出す情報が確定した瞬間にモニタにデータを渡せれば遅延は1フレーム切れるよなあと。
8倍速液晶とかやってるのを見ると、1/8フレームとまでは行かずとも、1/2フレームくらいは行けるんじゃないかと妄想。
何か考え方間違ってるのだろうか。
それともただ単に転送規格を決める段階で遅延とかを考慮に入れられてないだけなのでしょうか。
おまじないは早速試してみようと思います。
4Game
左上がレグザの2008年モデル「46ZH500」
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左上の46ZX9000
記事内容からすると後者が正しいように思えますが、そうであれば4Gameのほうの記事を訂正したほうがいいのではないでしょうか?
AV Watchの「大画面マニア」の評価項目として定番化されると嬉しいですね。
特に年末に向けていくつか選択肢が出揃ってくるであろう立体視対応projectorを選択する際、情報があれば気にしたい要素ですから。
upconvertion機能のある上級機でむしろ遅延が出そうな気がしますが。