「究極のテレビ」として誕生したCELLレグザの第二世代モデル「55X2」を評価しました。
地デジ放送、全7チャンネルを24時間同時録画し続けられるタイムシフトマシン機能や3072個のLEDを搭載して512ブロックの精細度のエリア駆動など、まさに「贅を尽くした液晶テレビ」といえますが、そうした基本性能を進化させただけでなく、第二世代目のモデルは3D(立体視)に対応しました。
西川善司の大画面☆マニア第136回:3D時代の第2世代。新CELL REGZA登場
~究極のテレビはどう進化した? 東芝「55X2」~
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dg/20101118_407533.html
立体視機能は、現状、一番、クロストークが少ないといってもよいと思います
また、通常の2Dコンテンツを3Dに変換する「2D-3D変換機能」がとてもアグレッシブで楽しめます。
顔認識を行ったり、知識データから奥行き構造を推測したり、ベロシティマップを生成してこれを奥行き値に変換したりなどなど、かなり凝った変換アルゴリズムを搭載していて、これがかなり遊べるんです。
他にも色んな機能が搭載されているんですけど、ただ、他のスタンダード仕様のレグザが、完熟の域に達しているのに対し、CELLレグザは世代が浅いためか、機能の1つ1つ、操作性の1つ1つが荒削りな印象も受けました。
具体的には、そうですね…端的にいうと…なんというか…機能はいっぱいあるんですけど、その機能の1つ1つのレスポンスが遅いんですよね。
例えば、電源を入れて地デジ放送の画面が出てくるまで1分待たされる…っていうのは、その最たる例といった感じでしょうか。
CELLレグザという名前だけあってCELLプロセッサが搭載されていて、7チャンネル同時録画とか、2D-3D変換機能なんかも、全てCELLプロセッサによるソフトウェア処理で実現されています。
これらの機能は1つ1つは、立派に実現されているんですけど、例えば「2D-3D変換機能を使っているときは録画が出来ない」とか、思いも寄らない制約があったりします。
去年、先代モデルを使っていても少し感じたのですが、そろそろ現行のCELLプロセッサが、CELLレグザという、究極のテレビを実現するための要求性能に応えられなくなっているのかも…と思わされます。
ならば、今後、高性能なCELLプロセッサの登場に期待…と言う成り行きになるわけですが、その先行きはかなりグレーだといわれています。
IBMは
お茶を濁したような声明を出していますが、CELLプロセッサの開発チームは今やほぼ解散状態で休暇中という話ですし、物理設計をリファインしてシュリンクさせした組み込み向け版を出すということはあるかもしれませんが、高価な小ロット製品のCELLレグザのために、高性能版CELLプロセッサを開発する…なんていうことはまず無いと思われます。
ということは、来年、東芝は、CELLレグザをどう進化させていくのかが注目されます。
そもそも、第3世代を出してくるかどうかが注目のポイントだと言えるでしょうね。
もしかして、CELLプロセッサをやめてインテルのCore iかなんかに鞍替えして「COREレグザ」なんてものになったりして(笑)
最後に全く関係のない話を1つ。
今回の大画面☆マニアでは、ボクの記事の古くからの読者ならば、知っている人も多い「憂鬱くん」(ゆううつくん)が登場しています(笑)
その昔、この柄のTシャツを「Oh!X」で作りましょうよ、と編集部に提案したことがあるのですが、却下されました。
「気持ち悪い」って(笑)
Comments
今回はモスキートノイズが分かりやすい配色を使ったまでです。